ナトリウム漏れ(続)

このESSAYは私が電気の学生相手にやったある日の講義の要点です。
毎日新聞の此の記事は民の「原子」過敏症を科学不信にまで一般化した暴論だと思いました。事故が起こってなるほど反省点は色々出てきた。どれを取ってもしかし工学的にはFATALではない。問題は取り扱い方法である。それにしても動燃の対応ぶりはザマ無いですね。「民不可与慮始」(「民はともに始めを慮んばかるべからず」と読むのだそうです)式の情報コントロールは全く今も変わらぬ官僚方式で、はらだたしいこと限り無しです。科学不信ではなくて民の官不信、官の民蔑視が噴火していると思います。
毎日新聞の編集委員クラスにもなれば相当な学識者だと思いますが、そのようなハイレベルの人たちすら科学に不信感を持っているのはどんな理由からかと考えさせられます。ますます加速する科学の進歩が、中高年にはついて行けなくなっている証明でもあるのでしょう。理解出来ぬものを信頼せよと言うのも酷な話です。一流の研究者を続けた人が編集委員と言わず理事長と云わず要職を占めるのが、今後の根本的解決策であるように思っています。

('95/12/22)