
- 北大、岩手大、東北大、筑波大、埼玉大、千葉大、東大、東工大、豊橋技科大、名大、名工大、三重大、京大、阪大、徳島大、愛媛大、九大、大分大、熊本大、鹿児島大。これらは私が一度は訪れた国立の大学である。キャンパスを複数持つ大学があるので、各校の全キャンパスを知っているわけではない。阪大吹田キャンパスは今回初めて訪れた。広大な丘陵地帯に適度に建物が分散配置された美しいキャンパスであった。大学病院はゆったりと落ち着いた印象の建物で、頻繁に往来するバス便の乗客の大半はここで降りた。大学本部の建物も緑の中に良く溶け込んでいた。私の見た国立のキャンパス中ではピカ一だと思った。ちょっと前に高分子学会が同じ地域の関大キャンパスで開催され、その時はそのキャンパスの素晴らしさに目を奪われたが、この阪大のキャンパスはそれ以上であった。関大はキャンパスは良いが、そこへのアクセスが悪い。
- すったもんだの末筑波学園都市に移転した筑波大学の近年が、東京教育大学にしがみついてあのキャンパスのままだったらやってきただろうか。阪大も思い切った移転で成功を納めた例なのであろう。私は都心のごみごみした大学の育ちなので、つくづくこのキャンパスをうらやましく思った。年ごろの子弟にはお勧めの大学と実感する。母校にときたま帰ると、狭いキャンパスが車で溢れ、訳の判らぬ立て看板が余計に全体を醜悪にしている。ここならのびのびと英気を養える環境だ。
- 研究都市、学園都市はあちこちで店開きしている。関西学園都市はその先端の例である。京都の大学は次々キャンパスを郊外に求めて移転している。竜谷大学。同志社大学。立命館は戦後いち早く衣笠山麓に居を張り今また滋賀県へ。しかし一番ごみごみした京大は音無しの構えである。大学100年の計から云えばもうとっくに臨界点を突破した此の大学が、真っ先に移転しても良いと思うのだが、いっこうに神輿が上がったと云う風説は聞こえない。大学の中はどんな認識でいるのか問うてみたい気もする。
('95/12/10)
('97/07の京大学生新聞に一人あたりのキャンパス面積が載っていた。国立大学最低級で狭い東大の2/3だそうである。関西学園都市への大学院移転も論じてあった。京都市は反対と言う。でも市が用地を提供するとは載っていなかった。)