
- お祭りに使う山車に太鼓台。これらは平素は大抵町ごと部落ごとに専用倉庫に保管されていて普通の日には見れない。しかしお祭り会館があってお祭り以外の日にはそこで雰囲気が味わえる場所もたくさんある。私が出かけた場所では弘前のねぶた、唐津くんち、日田の祇園山鉾それから豊浜のチョーサーなど。どこも祭りが来ると実際に使う山車ほかの祭り道具とともに映画で祭りの実際を見せてくれる。最後のチョーサーとは太鼓台を担ぐ人々のかけ声である。正式の祭りの名前は忘れた。
- 豊浜の会館には日本の祭りの流れが説明してあって興味深かった。山車型と太鼓台型があって四国には両方が混在する。西条のように一つの祭りに両方が出てくるものもあるが、たいていはどちらか一方だけである。全国に分布があって太鼓台型は京都から西だそうである。
- この会館の隣には町の資料館がある。ここは昔は木綿の産地で紡績業も盛んであった。国道脇に名残が見られる。栽培から布になるまでを展示していた。綿花がたしかこの町の町花である。近海漁業の中心でもあった。土地の名が示すとおりの豊かな町だったのであろう。豊浜に限らずここらでどんな漁をやったのかは少し離れた五色台にある瀬戸内海歴史民俗資料館で見ることができる。豊浜にも富裕な網元が何人も居ったのであろう。いまはすっかり不漁で漁業は細々と続けられている。
- 祭りは実物を見るに越したことはない。だが その機会に恵まれることは滅多にない。元々土地の神様への奉仕で行われるのだから、そとものは遠慮すべき性質のものでもあるのだろう。じっくり遠慮なく見れるこの手の会館は好きである。お祭り特有の危険もここにはない。文化維持の意味もある。同じ公共事業でもこの種の事業は私には抵抗無く受け入れれる。
('97/07/13)