十二月のレビュー
- 12/7大島沖貨物船火災、8名中国人乗組員を救助。12/5松前町沖で貨物船が座礁、14名中国人救助。重油流出中。12/17読売によると、日中が日本の環境技術省エネ技術支援で合意した。この程度のことに政府レベルの話し合いがなぜ必要かと疑問に思ったが、支払いに関するチャイナ・リスクのため日本企業が技術供与に消極的であるのが本当の理由らしい。12/16読売にゴト師集団による監禁致死容疑で中国人4名逮捕の記事が出た。多くは不法滞在者、既に出国している容疑者も4名とか。ゴト師とはパチンコ不正操作により景品奪取を行う連中を指す。連続窃盗関与かという副題。中国よりの覚醒剤14kg密輸入で貿易会社社長他が逮捕された。12/18毎日夕刊に元中国籍という記載があった。12/21個人住宅でコンクリート遺体が発見された。一人住まいであった本人と思われる。彼の姿が見られなくなったころに彼の年金が引き出されていた。引き出しは元中国人の女性とその日本人の夫であった。いつのころからか私は中国人関係の報道に目を止めるようになった。良いニュースはゼロに近く、中国民族の道徳性品性を疑わせるような報道が多い。中国人が日中関係の過去に執着するのは自由だが、現在がこれでいいのか。
- 宮崎県前知事談合容疑で逮捕。知事逮捕は何人目であったか。12/9読売に知事の腐敗という特集記事が出た。表題は絶大なる権力群がる誘惑となっていた。12/12のそれは「監視役」果たせぬ議会という題であった。
- NHK杯国際フィギュアスケートに日本選手が上位を独占した。浅田真は従来の得点記録を更新する199.52を出した。韓国の金は不出場。ロシアで行われたGPファイナル戦には男子では高橋、織田、女子は浅田、安藤、村主の5名が出場し、高橋、浅田が2位に入った。浅田はショートプログラムで首位だったが、フリーで2度転倒し4位で総合点では金に首位を譲った。安藤の出来も極端に悪く、トリノ五輪の轍を踏んだ。二人とも競争相手と直に競り合うとき実力が出ないのはなぜか。全日本選手権でも浅田は211点を超す最高の出来であった。松坂投手のレッドソックス入りが6年60.8億円で決まった。ヤクルトの岩村内野手はデビルレイズと3年9.1億円で契約した。井川投手はヤンキースと5年、23.6億円で契約した。日本プロ野球が着実にアメリカ・マイナー・リーグ化して行く。サッカーの宮本、三都主がザルツブルグへ。
- 15TH ASIAN GAMES DOHA 2006のシンクロが銀だった。優勝は中国である。毎日新聞は中国人系審判が中国に最高点日本に最低点をつけ、その最低点は日本のナショナルチームでは初めてという低い評価だったと書いた。読売も同様の記事を載せた。演技にミスらしいミスはなかった。審判の極端な民族主義反日主義はスポーツをスポーツでなくしてしまう。昨年のサッカー競技場での反日行動の記憶は真新しい。まだ中国のスポーツマンシップは五輪を主宰できるところまで行っていないのではないか。
- DOHAで日本は金メダル50個だった。水泳はまずまず、女子は健闘、男子は不満足であった。アジアの大人口国、肉体的に恵まれた民族の国などがだんだんスポーツに目覚めて行く。日本はもはや八百屋的布陣ではなく、得意種目に特化した選手団の派遣にシフトせねばならない。例えば不成績だったサッカーを見ても分かるように、肉弾戦に近い競技にいくら鐘と太鼓で騒いでも、効果は微々たるものである。日本だけでなく、準決勝に残れなかった中国、韓国、北朝鮮何れも、身体的に我々の体型に近い民族の国は皆そう思っているであろう。
- NHK総合のワーキングプアーUを見た。Tは7月に放映されたが、たいそうな反響であったという。社会の特異な一握りの人々という認識では収まらなくなっている現状を伝えている。5例紹介された。離婚後2児を育てるまだ若い女性、ウツの父(離婚)を持つ高校首席卒業の姉と妹、零細企業を守る未亡人、空き缶拾いの年金のない高齢男子、認知症の妻を抱える清掃人夫の男だ。働く意欲があり、向上心があり、真面目だ。しかし競争社会は彼らを低賃金低賃金へと引きずり下ろそうとする。パートあるいは派遣社員を日に2口も3口もこなして、なお収入が生活補助水準に達しないとは深刻な問題だ。大きな理由の一つは技術実習生という名目で入ってくる低賃金の中国人の存在である。ただ、今までと同じ仕事で昔通りの収入というのは甘えた考えで、社会の変化に対応して自分を変えなければならない。景気がいざなぎいざなみを越えたと言っても大半に実感が無く、それどころかワーキングプアーが表面化するような富の分配法は極端に過ぎる。意欲のある弱者が希望を持てる制度が必要だ。離婚が女性側に重荷(子育て)を背負わせているケースが見られるが、負担公平をしっかり義務付ける方策はないのだろうか。
- 12/12読売によると、都教委が理科総合で必修のがれを容認していることが分かった。制度設置の時から識者が言っていたように、教育委員会は屋上屋の有害無益な存在と思えてならない。塩野七生のローマ人の物語の最終巻(第15巻)が完成した。本書は各国語に翻訳されベストセラー化しているという。著者はインタビューで「高校生が世界史を学ばないなんて」と言ったそうだ。繰り返しになるが、国際化が国是の日本なのに、世界史必修の意味を理解できなかった教委なんて、有害無益の存在である。改正教育基本法が成立した。忠心(臣?)愛国の世代は前半はお断りだが、後半は残すべしと思う。
- ノロウィルス病流行中。虚弱者は下痢から死に至る。今までは二枚貝生食が原因とされていたが、さる東京のホテルでは患者の嘔吐物を清掃したとき、絨毯にしみ込んだウィルスが乾燥により空中に浮遊し、多数発生の引き金になったという。12/19の毎日の余録に、豪華客船フリーダム・オブ・ザ・シーズ号とカーニバル・リバティー号の集団感染が載っていた。これも二枚貝生食が原因でないらしい。広島の牡蠣業者は価格暴落で大損害だという。しかし我々近所の市場の牡蠣価格は下がっていない。狂犬病により死者が2名出た。フィリッピンで狂犬に噛まれたのが原因。12/14読売に中国の狂犬病事情が載っていた。中国各地で流行しているという。北京五輪は大丈夫か。新型インフルエンザの脅威も秒読み段階だと識者は脅かす。NHK SPで認知症治療の現況を知る。NHK BSでは外国製作のエイズ番組を流していた。少しづつ治療法が進歩して行くとは言え、エイズとの戦いは大変困難だ。
- 出生率を1.26と見積もった人口推計が出た。50年後は総人口が9000万を割る。年金設計見直し不可避の見出し。台湾は0.99、中国はもし一人っ子政策が堅持されるなら1.0のはずだ。韓国も日本より低いはず。1.26の根拠と政策により変えうる範囲を知りたい。1億を切ってはならぬ。
- '07年度政府予算原案が纏まった。一般会計総額が83兆円弱で、'06年度当初予算の4%増だ。好景気で税収が延び、国債依存額も25兆円ほどに収まる見通しという。税収増により歳出拡大勢いづくと読売に出た。阿倍内閣の支持率が20%下がって50%になった。国民は本気で赤字体質を改善するのか見極めようとしている。いざなぎ景気を越えたと言うが、国民の消費は上向かない。いざなぎの時は勤労者所得が著しく延びたが、今の景気では、大企業勤労者以外は、景気前に比べて横這い状態が続いているという解説を見た。
- 証券大手の日興コーディアルグループが有価証券報告書に虚偽記載をし、トップが引責辞任した。松下が子会社のビクターを売却するとの噂。
- 青島幸男、岸田今日子両氏死去。前者には都知事としての記憶、後者には個性派名脇役の印象。
- サハリン2の株の過半数がロシアに譲渡された。天然ガスプロジェクトの外資による成功を見極めた上で、政治絡み(環境問題を理由に許可を取り消すと脅した)の圧力により自己傘下に治める汚い手段で、リスク無しに甘い蜜だけ取られると言う結果だった。ロシア国内での採掘であるだけに、外資に対抗手段が無いのを見越している。12/25の毎日夕刊によれば、環境破壊の提訴は沙汰止みとなる見込みだ。
- イラクの独裁者であったフセイン元大統領の死刑が執行された。当日はシーア派の拠点でテロが相次ぎ61名が死亡した。イラクはもはや外部からは手の施しようのない内戦状態となった。そもそもイラクの国境は外部から与えられた政治の産物である。スンニ派、シーア派、クルド民族で分割する以外に方法はないのではないか。
- 北朝鮮核問題の6ヶ国協議は期間を1日延して22日に終了。北朝鮮は米国の金融制裁解除に拘り、核問題に入ろうとしなかった。6ヶ国協議自体存在の意義が薄れている。北朝鮮のやりたい放題を阻止する手段は、軍改革派の蜂起以外では中国の実力行使だけになった。
('06/12/31)