夏の函館


函館の最高気温は21度最低気温は17度の予報。着岸11時なので久しぶりにゆっくり寝る。9時から30分のイカ踊りの実習に出た。結構疲れる踊りである。カラー放水のお出迎え。岸壁に人だかり。歓迎行事。消防隊の吹奏楽。テントが幾張りも出されて名物を販売している。シャトルバスで東横イン近くに行き、市電で何年ぶりかの五稜郭へ。一日乗車券1人600円。講釈師・旭堂南左衛門さんに出会い一言言葉を交わす。戻りのシャトルバスで再会したら、五稜郭のあと地場ビールの函館ビールを駅近くで見つけ、できあがって帰ってきたと言った。
チンチン電車で谷地頭まで行く。1時間に1本程度しか走っていないレトロ電車で大正時代のものだそうだ。出会いは全くの偶然。昔京都駅から堀川通りを走って北野天神に至る狭軌道の、今明治村に移設されているチンチン電車そっくりである。手回しブレーキは今は飾りだ。あれは危ない凶器で、運転手が解放すると、ブーンと勢いよく反時計回りに回転する。当たったら肋骨の一本や二本は折れてしまう。だから戦中でも、そこだけは間違っても子供が入り込まないように、ロープを低く張り巡らしてあった。女性の車掌が乗っている。発車の合図には、車掌台のロープを引っ張って、チンチンと運転台に知らせる。ロープは吊革を支える丸棒の上を走っている。車掌が室内の乗客と対応しているときは、その吊革上のロープを引っ張る。ああ昔そっくりだと懐かしい。運転手も昔風の制服である。他の市電は8輪だが、この電車に限っては固定台車の4輪である。坂道を上り下りするときはえらく揺れる。これも小学生時代の記憶を呼び覚ます。
谷地頭の市営温泉は鉄分で濁ったお湯だった。泉源の温度が高いので水で温度を下げて風呂に注いでいるとあった。脱衣箱は鍵付きであった。沓形温泉と泉質以外は対照的でだった。割と繁盛していて30人は入っていた。風呂も沓形の3倍はあるだろう。露天風呂は市中なので流石に視界は閉ざされていた。
船に戻り函館ローカルショー「YOSAKOIソーラン」を見た。たいそうな迫力で、阿波踊りもうかうか出来ないと思った。出航前の埠頭にはイカ踊りの集団が来ていた。我々は船上のデッキで埠頭に合わせて踊った。翌日のPhoto shopにいつ撮ったのか我々の入ったスナップ写真がたくさん出ていた。途中何発かの花火が打ち上げられた。函館市民の観光にかける熱意であろう。イカ踊りはこの時期いつもセイルアウェイにやられているらしい?。次の日の晩餐は函館から乗船した2組とご一緒だった。北海道のご出身かと思いきや、東京都民で、わざわざ羽田を午後飛び立ち函館空港からタクシーできた御仁もいた。現役の船旅は簡単でないと実感した。

('06/08/03)