盛夏の釧路


北海道・カムチャッカ・クルーズの飛鳥Uが22時横浜出航になっている。夜の出航は初めてである。夏の旅行にはいい時間帯だ。昨日までの天気予報は弱雨だったが、今朝見たら曇りに変わっていた。雨か曇りかは旅行にとって非常に違う。22日の釧路の予報は曇り晴れだった。予定の快速に乗った。荷物が多いのでグリーン車にする。今までと勝手が違った点はグリーンSuicaシステムが出来ていて、Suicaカードを持っていれば距離指定でグリーン券がカードに記憶され、それを席の上の天井の感知器にかざすと自動認知してくれる点であった。大桟橋到着が20時半過ぎで乗客の入場の列ができていた。飛行場並みの検査態勢で入り口が一つだから時間が掛かった。夕食代わりに夜食のソーメンを2杯食べた。大浴場は立派になった。蛇口からの温水温度がほとんど変化しないのは立派。部屋が分からずまごまごしている人多数。
冷房が効きすぎていたためによく目が覚めた。24度に調節する。温調の作動は良好である。釧路の最高気温は18度で天気はあまりよくないとの放送あり。霧のために三陸沖遠くを通るという。10:00ベルが鳴って退避訓練。午後にPhoto-shopに立ち寄ったらもう写真が出来ていた。ここの写真屋は仕事が速いと昔から評判である。セルフランドリーに行く。洗濯機乾燥機何れも最新型になっている。液体洗剤の取り扱いに困っている老人がいた。キャップの中に計量機構が仕込まれているが、その操作が分からないのであった。
釧路本日の予報では時々雨。でも一日降らなかった。気温はぐっと下がって最高16度だった。徒歩で釧路駅に向かう。駅で念のために聞くとあるというので、ノロッコ号塘路行きの指定券を買った。千葉では買えなかった指定券である。近所に和商市場がある。余った時間をここの見物と買い物に使った。
ノロッコ2号は釧路発10:56、塘路着11:40、発12:07、着12:54で戻りは1号になっているが同じ列車が引き返すだけのことだ。途中何カ所かで徐行して湿原観光させる。前回の訪問が一昨年の秋の日本一周クルーズの時で、もう枯れ葉が湿原を覆う淋しい風景だった。夏の緑一杯の風景は生き生きとしていい。釧路川ほとりの人工の土手がない原生の景色など、都会人の我々には懐かしい瞬間だった。塘路湖というのがあるのでその周辺を歩くなりサイクリングするなりもう少し時間がほしかった。貸し自転車は置いてあった。塘路駅近くの囲いに飼われているエゾシカ以外の哺乳動物は見なかった。鶴も鷲も。
駅前に郵便局の臨時店があった。記念切手販売などは観光地ではよく見かけるが、ここでは多分そこの局員がPC印刷で手作りしたらしいオリジナルの絵はがきも売っていた。暑中見舞いのくじ付き官製葉書に湿原風景をプリントしてある。買ったらおまけと称してノロッコ列車のプリントをくれた。局員の商売気に感心する。樹木はヤナギ科カバノキ科が多い。ミズナラも負けずに生えている。卯の花かと思う灌木が白い花をつけていたが、ちょっと木の種類には自信がない。ホザキシモツケの赤い草花が目立つ。白い草花はノコギリソウだ。ミヤママタタビという低木を案内で知った。列車はジーゼル機関車が牽く5両編成で、我々は往きは5号車戻りは3号車であった。走行の雑音が激しいのと拡声器の質が悪いのとが重なって案内はほとんど意味が分からなかった。
釧路の町はまずは都市計画ありきの町で、京都のように碁盤の目をしたわかりやすい町になっている。道幅が広くゆったりとした道路はうらやましい。主な交差点で拡声器がいろいろ案内をあるいは音楽を流すが、あれは喧しいだけだ。埠頭の倉庫の屋根にはカモメが群をなして巣を作っているのが見える。昼寝のあとでゆっくり甲板に出て観察したら雛を1羽見つけた。

('06/08/02)