七月のトピックス


郵政民営化法案が衆議院を通った。第二与党の公明党議員が全員賛成だったのに、自民党内に造反があり、わずか5票差であった。読売に造反議員の名簿が出たのはよかった。郵便局の1/3ほどが過疎地所在だそうである。反対論者が過疎地の利便を擁護する気持ちは分からぬでもない。だが、人口密集地帯と過疎地ではそれぞれに対称的な長所と短所があるものだ。NHK「鶴瓶の家族に乾杯」を見ればよく分かる。郵便の利便性だけは大都会局の負担において大都会並みに引き上げねばならぬと言うのは筋が通らない。統合合理化すべきである。昔に比較すれば農山村の道路はよくなり自動車は普及した。通信は発達し多様化も進んだ。ハガキを出しに、山道を一日かけて歩いた時代ではないのである。
都議選挙で民主党が伸び(35名)、二大政党化傾向が強まった。公明党は立候補者23人を全員当選させ、侮りがたい第三勢力である存在感をアピールした。自民党(48名)は今や国政だけではなく都政でも、公明党との二人三脚でないと与党行動がとれない立場になっている。投票日和であったのにも関わらず、投票率は46%台に留まり、漸減傾向に歯止めが利かない。けたたましい批判を口にするが、投票はしないでは政治は進歩しない。
イチローがオールスター戦出場選手に選ばれた。連続5回(以上)は今回メンバーでは3名しかいないという。2012年の五輪開催地がロンドンに決まった。今や無敵の大横綱・朝青龍(モンゴル)が17日に琴欧州(ブルガリア)に敗れた。長身の長い右手が横綱のまわしの最後尾をつかみ上手投げで破った。続いて黒海(グルジア)にも敗れた。しかし優勝したのは彼だった。史上3位のスピード新十両昇進を決めたのは把瑠都(エストニア)だった。日本人力士はどこにもお呼びでない。
男子人口が前年同期を0.02%下回った。総人口では関西大都会圏が減少に転じた。老大国化と国力衰微を自覚せねばならない。子供を産まなければ我々自身の生活基盤が崩壊してしまう。健康老齢者の活用、女性労働力の本格的利用、若者の労働意欲対策。7/28読売のニート特集に「勤勉な日本人」黄信号の副表題があった。
中国残留孤児訴訟で大阪地裁は国側の勝訴を言い渡した。判決を受けTV会見で孤児が中国語で抗議している姿が象徴的であった。読売によれば彼らの6割が生活保護を受けている。日本語習得援助はそれなりにあるがほとんど出席しないと云う。帰国は本人の選択であり強制ではない。留まった人も多い。戦後60年、帰国後半世紀。自由主義社会では現状の大半の責任は本人にある。周辺日本人の責任にばかり目を向けるのは止めて貰いたい。
(株)クラブツ−リズムのコンピュータサーバーに不正アクセスし、個人情報を盗み出した中国人留学生(國學院大)が逮捕された。セキュリティに弱点のあるサーバーを自動的に探り出し、後は簡単な操作で難なく情報を手に入れるプログラムが、中国で公開されているという。楽天市場からクレジットカード情報を含む個人データが流失した模様。
7/21読売は人民元切り上げ8月説を流していた。貿易は一人勝ちに近い状態で、ドル保有高が日本と肩を並べるようになり、経済成長率が9%を越す今、対ドル固定相場を早くゆるめないと、行き詰まったときの世界経済の混乱はものすごいものとなるだろう。7/21午後7時人民元は2%強切り上げられた。小幅だから中国政府の様子見と思われる。その内に再切り上げがあるだろう。為替相場はドルが1%強、その他通貨が1%弱の円高で落ち着いた。
米国防総省年次報告により中国の軍事力増強が明らかになった。国防費は公式数字の2-3倍とされ、世界第2-3位にある可能性が高い。中国近辺に中国の脅威になる軍事力はない。異常な増強と、米国への核攻撃もあり得るとした異常な発言(中国人民解放軍・朱国防大学教授)などは中国の脅威が現実的なものに成りつつあることを示す。
イギリスで開催したサミットに合わせるように、ロンドンで同時爆発テロが発生した。7/8読売には33名死亡、多数負傷(その後700名程度の報道あり)となっていた。7/12では死者52名に。アル・カイーダが犯行声明を出した。スコットランド・ヤードはテロ犯4名を特定したが、全員が自爆死したと推定されている。全員がパキスタン系英国人でイスラム教徒のようだ。彼らは自宅をリース市の一角に持っていた。労働階級を下支えする下層階級が多く住む。イスラム系が8割を越す地域だという。7/14毎日にイスラム系が社会に同化しない数字として、白人系英国人との結婚率を上げていた。黒人キリスト教徒40%に対し僅か1%と言う。彼らは特に9.11事件以来強い非差別意識(80%と言う世論調査結果が上がっていた)を持つ。今回の迅速な犯人同定は監視カメラの映像が決め手であったようだ。祖先を異にし頑なに被害意識を強調する集団は日本にもいる。油断できない。近代における本格的市民無差別攻撃の創始国は、二次大戦で対日独都市大空爆を行った連合軍であった。彼らだけを罪人呼ばわりは出来ない。7/21再びロンドンでテロが起こった。7/23未明エジプト保養地で爆弾テロが発生し、83人が死亡、200人以上が負傷した。
日本道路公団の橋梁発注談合が明るみに出た。公団が主導している。幹部の天下り先で組織する連合体に順に予定価格で入札決定する。競争入札では予定価格の6-7割で落札されるのが相場というから、我々は官吏の私利益(天下り先確保)のために、莫大な通行料を支払わされていたこととなる。7/25生え抜きの副総裁が逮捕された。談合など知らぬと証言し続けた人である。7/27読売の編集手帳に「猫鼠同乳」という熟語が紹介されていた。取り締まるべき立場の者が、悪人となれ合う様をいうと注釈していた。
石綿吸入による中皮腫(ガンの一種)被害が盛んに報道されるようになった。30-40年の潜伏期を経て発ガンに至る。何種類かあるが怖いものは使用、製造とも禁止されている。石綿工業のニチアス、クボタ等に多発している。建材、絶縁材などにかっては多用された。有機水銀禍、エイズ禍同様、排除の決断が遅れたために被害拡大になりそうである。
北海道・知床半島が日本で3番目の世界自然遺産になった。石見銀山あとを世界文化遺産に登録すべく文化庁が準備中という。かっては世界の銀産出量の1/3を出したという歴史、比較的文化的景観が残っているという事情などを考えると、小物だが妥当な推挙だと思う。ハイビジョンで世界遺産の紹介が盛んである。再放送だったが、NHKのスペイン年代順遺産紹介は見事であった。イタリア1200kmの番組も見ている。ただ現地案内人の人選には不満が多い。学識豊かで現地語に堪能、だらだらと上っ面なタレント風発言をしない、なんて条件に合う人は少ないのだろうか。アナウンサーがナレーションを入れるだけの方が引き締まる。「イタリア」は1/2-1/3の時間で十分な番組だった。
成田空港B滑走路の北側延長(2150→2500m)が決まった。予定地の買収が出来なかった。そこを迂回した姿の悪い空港になる。何10年にもわたる私権の横車に国益がついに降参した姿を、国際線乗客はどう眺めるだろう。買収価格に対する争いなら話は分かる。だが、反対農家は交渉のテーブルにもつかない。土地は農家だけのものではない。国の土地収用権が行使されてしかるべきケースであった。
7/21読売夕刊の論壇は、「歴史認識」共有に難しさと言う題であった。木村教授は韓国人が朱子学の教えを通じて、真理は一つ、歴史の多様な解釈などあり得ないという思想を奉信し、日本側とは議論にならない原因になっているという。山内教授は、歴史を政党が管理する中国との歴史学者による共同研究などナンセンスではないかという疑問を投げかけた。小此木教授は基礎認識は同じだが、多少将来に対しては楽観的だ。3教授は異口同音に文明の衝突を意識している。それ故に日韓あるいは日中の共同研究は、あくまで歴史事実の科学的検討の場に留めて、ナショナリズム高揚演説を承るような場にはしないことだ。
千葉県北西部深さ73kmの地点を震源とするM6.0の地震があった。20年ぶりとのこと。鉄道はほとんどが止まった。野口さんの乗ったアメリカのスペース・シャトルの打ち上げが成功した。2.5年振りという。しかし燃料タンクの耐熱タイルが前回同様剥落し次回のシャトル打ち上げは予定が立たないと言う。冥王星より遠くに太陽系10番目の惑星があるらしい。カリフォルニア大学天文台の研究。関東地区私鉄、バスのパスネットがJR東日本のスイカと合体するらしい。

('05/08/01)