北海道寄港


飛鳥'05春日本一周クルーズの4/1は釧路。3/31の青森では結局一歩も外に出ず船内で静かに暮らした。孫宛にこの船旅3通目の絵はがきを書く。シャトルバスでフィッシャーマンズワーフMOOに出かけ1時間弱を過ごした。海産物主体の土産物市場という印象である。大温室が横に併設されている。各県の県木が育っていた。MOOの横は港に注ぐ旧釧路川である。川上すぐに幣舞橋があって、挽歌の舞台と分かる。MOOから見て対岸川上部分は小高くなっており、建築家・桂木(森雅之)の家につながる未舗装の小道があった。今は丘には建物が建ち並び昔をしのばせる姿ではない。ちなみに桂木夫人が高峰三枝子、ヒロイン玲子が久我美子であった。原田康子「挽歌」の碑はこの丘の中腹にあるそうだ。土地のおじさんに聞いた。実際のロケはもっと別のお寺なども使われたようだ。
次の日は函館。真っ先に函館山山頂を目指した。朝まずは快晴で、山頂の展望台がくっきり見えたからである。今まで昼間は霧とか小雨、夜は濃霧でロープウェイの山麓駅までは行っても展望を断念して戻ってきた。4度目の正直である。この時期のロープウェイの運行は10:00からだった。40分ほど余裕が出たので、近くのお寺や教会の建物の写真を撮って回った。デジカメはたくさん気楽にとれる。山頂からの展望はすばらしかった。飛鳥の船体もしっかり見えた。下山後赤煉瓦倉庫群へと歩いて行き、中の小ぎれいで気の利いたショップを散策した。20分ほど歩いて飛鳥に戻り、昼食後再びシャトルバスで東横イン横に運んで貰った。目的は青函連絡船記念館摩周丸見学である。第2代の摩周丸が記念館だ。5400トン弱12800馬力程度の船だったようだ。台風で沈んだ洞爺丸の事故の説明には胸が痛んだ。ひも結びコーナーで実用あるいはお飾り用のひもの結び方を伝授してくれる。縛り首用のひも結びも教えるそうだ。あとモダンなJR函館駅をさっと眺めてシャトルバスで戻った。
北海道には何度か来た。観光地がレピーターを呼ぶためには大変努力がいると実感する。京都のように千年の歴史で町中に史跡が散りばめられている場所は例外だが、日本史にチラと一度だけ顔を出したような土地では、それだけにすがっては息切れが起こる。3回目の釧路やもっと多い青森について特にそう感じた。

('05/04/07)