八月のニュース


加古川の2家族7人が殺害され1人が重傷を負った。犯人は近所の甥という。無職で被害妄想が強く同居の母にしばしば暴力を振るい、近隣人にはしばしば殺すと脅迫的言辞を弄していた。正常異常の境目の在宅者が凶悪事件を起こすのは今回が初めてではない。警察は住民の訴えを聞き流していたようである。警察が犯罪未然防止に前向きでないのも今回が初めてではない。社会の抑止力低下が犯罪を容易にしている。疑わしきは精神病棟に隔離するのを当然としなければ今後も起こる問題である。
中国におけるサッカー・アジア杯で日本が優勝した。ホスト国国民であるにもかかわらず、グランドやインターネットの中国人は反日姿勢を誇示して止まなかった。新聞は中国での政治的行動で唯一自由なのは反日だと書く。最後には運転中の日本領事館の公用車を襲い損害を与えた。その中での、それも決勝は当の中国チーム相手にしての勝利であるからまことに見事である。ジーコ監督の株は上がる一方である。
五輪野球チームの長嶋監督がついに辞任した。五輪寸前だからいかにもタイミングが悪かった。あらゆる意味で日本全体が後押しをしている五輪である。長嶋個人の執念のようなレベルの問題ではない。五輪緒戦で女子サッカーが世界4位のスウェーデンに1:0で勝った。女子サッカーの五輪初めての勝利だった。そのあとの五輪の展開は「アテネ五輪」の題で別途HPに載せた。開会式閉会式表彰式などいずれも見事な演出だった。ギリシャの民族音楽が中東に近いことを初めて知ったし、とりどりの民族衣装の美しさが光った。五輪運営も応援観客も、男子マラソンの妨害者や観覧席の中国大国旗問題を除けば、概ね公正で立派だった。重警備のおかげか、心配されたテロも起こらなかった。ギリシャは日本の1/10にも及ばない人口の小国である。今後10年は開催費用が国家財政の重い負担になると言う。閉会式最後にWelcome to Beijingの大横断幕が出た。このwelcomeに日本も含まれるように、中国は青少年を反・反日再教育してほしい。五輪TV中継は日本選手をしっかり捉え、過去のいずれの大会中継よりも優れていた。ただラジオ放送まがいの絶叫型アナウンサーには往生した。見れば分かるではないか。民放系だそうだ。それから試合指導をする解説者も耳障りであった。選手は分かっていて出来ないでいるのだ。
朝日新聞記者が、守秘約束を破って、告発者情報をこともあろうに被告発者側にたれ込んだ。NHKがゆれている。先月の紅白歌合戦プロデューサーの不祥事件に引き続き、ソウル支局長の不正が発覚した。たがの緩みがマスコミにまで浸透しだした。
衆議院議員選挙の1票格差が新聞に出た。拡大傾向が止まらない。東京6区/徳島1区が2.15で格差が2以上の選挙区が24に増加した。不利益を被っている選挙民はかねがね大都会民である。日本を実質に動かしている大都会民の意見が通りにくい政治構造は、至急に改めねばならない。国会に選挙区改訂の能力がないのなら、今のままの選挙区で暫定的に格差1.5以下の選挙区選出の議員は一人1票とし、1.5を越える選挙区の議員は一人2票と計算するのではどうか。諸外国はその奇形国会に噴き出すだろうが。
関電美浜原発で二次冷却水サイクルの復水噴出事故が起こり4名が死んだ。配管に腐食による大穴が開いていたそうだ。もう建設以来30年近い老兵だが、この配管について一度も肉厚測定をしておらず、今回の定期検査で行う直前の準備作業中であった。放射能のない条件での通常の材料腐食であるから、かなり正確に設備寿命の診断が出来るはずの場所と思う。オリフィス後部の削られやすい位置なのに、なぜか測定位置に指定されていなかった。
東京高裁が地裁の仮処分を覆し、三菱東京とUFJの全面統合が進むことになった。住友信託は最高裁へ許可抗告するという。契約にあっても、信頼関係が失われているから、独占交渉権の効力は失なわれたと言う高裁判断は何とも奇妙である。何となれば信頼関係をUFJ側が一方的に毀しているからである。司法判断と言うより政治判断だったのであろう。最高裁は月末になって住信の抗告を却下した。これでは契約書などあって無きがごとしである。
モスクワ発の旅客機が同時刻に2機墜落した。チェチェン女性の自爆テロという。モスクワの劇場が襲撃され多数の死傷者を出した事件では、チェチェン未亡人が多く参加していた。イスラエルでパレスチナの女子学生が自爆テロを行ったあたりから、女性参加が当たり前になりだした。それまでは子供が少年兵にかり出されることはあっても、女性は戦争に積極的に参加することはなかったのにと思う。手詰まりの武装勢力が、社会制度的にも弱い女子供を主義主張遂行の爆弾に使う。表向きは自分の決心だろうが。不倫だか姦通の代償に、女が自爆させられたという記事も見た。何ともやりきれないが、もはや行き着くところまで殺し合うしか方法がないのだろう。
イラク・ナジャフのアリ廟からサドル師派が撤退したあとには、手足をもがれ焼かれた惨殺死体が25体あったという。内ゲバ的宗教裁判があったらしい。戦闘の旗色が悪いと好戦派が穏健派にたいして行う典型的な行動である。穏健派といえども火の粉を払うだけの武力がないと迂闊な態度はとれない。日本の自衛隊の戦力についても当てはまる教訓である。

('04/08/31)