四月のニュース


春の選抜高校野球大会を松山の済美高校が制覇した。歴史は長いがもともと女子校で、共学になってからまだ2年の学校である。招聘された上甲監督の指導の賜と誰しも思うであろう。彼は何年か前に宇和島東高を率いて優勝した経験を買われた。私学のいい面が出た。経営者のイメージアップ作戦に全員が参加した。在阪神の卒業生には、かっての指導教官から毎回動員がかかったそうである。名声向上に関わると思えば、先生方も必死だったようだ。そんなところでは、先生方に公立学校のような国旗・国歌ボイコット事件など出よう筈もないのだろう。メッツの松井稼頭央内野手が開幕第1戦1番打者第1打席でホームランを打ち、しかも試合を通して打率10割だった。女子サッカーのアテネ五輪アジア予選準決勝で日本が北朝鮮を破った。7連敗していたと言うから特筆事項である。
韓国総選挙の結果、解散前には20%にも満たなかった与党・ウリ党が圧勝し過半数を超した。新人が7割を占めた。政界地図の急変ぶりに驚く。多数派の野党による盧大統領弾劾可否が焦点であった。国民は直接選挙で選んだ元首を擁護した。間接選挙でない長所と私は思う。間接選挙では国民によりも議員に顔を向けがちになり、実行上政治信条を貫くのは難しい。小改革が精一杯で先送りが多くなり、世界の変化の激しさについて行けなくなる。菅さんが言う小泉首相の限界は多分に直接と間接の差にあると思う。私は日本も首相公選制にしたいのである。特に若者層に、従来の地縁地域代表選択意識に変化が生じているという解説がある。韓国は一院制である。今回選挙の影響は甚大である。しかし盧政権が信任されたのはよかった。
NHKハングル講座が大人気だそうだ。韓国発のテレビドラマ「冬のソナタ」効果ではないかという。4/5毎日に韓国大学生の対日中米意識の調査結果が出ていた。韓国の「何でも反日」の時代が終焉しようとしていると思った。そんな明るいニュースもあるが、摩擦は終わらない。4/23日本海呼称問題で日韓が国連で応酬しあった。日本と名が付くのを韓国が嫌っている。日本海は1世紀以上昔から国際的に認められてきた呼称である。韓国が占領している竹島も歴史的資料は日本領であることを証明している。どちらも韓国側の「ためにする」政治的横車である。沖の鳥島に対し中国が島ではなく岩だと発言し日本の反発を買った。魚資源、海底資源に対する思惑からである。中国の反日嫌日特集を新聞で見たが、生活レベルが日本のそれにそこそこに追いつくまでは続くだろうと思う。開発途上国では、民衆の目を外に向けさせる政策は、民衆の苛立ちを回避する手段として常套的に使われるからである。
イラクがますます荒れている。イスラム教シーア派の過激グループが一斉に武装蜂起した。フセイン政権残党も蜂起したが、4/7米空軍のモスク爆撃で40人が死亡した。米軍はもちろん英軍、スペイン軍、イタリア軍にまで戦火が及んでいる。4/6の読売によれば、過激グループはサドル師を頂点とするシーア派の少数派で、勢力1万の民兵組織を持つという。21日バグダッドの警察施設に対する自爆テロは死者68人負傷者200人以上を出した。サウジのリヤドでもアルカイダのテロ攻撃があった。4月の米軍死者は140名近くになるという。国連が加わる主権移譲プロセスに乗り、イラクを安定化するのが復興の唯一の方法である。復興の担い手はアメリカでも日本でもなく、イラク人自身である。でも伝わってくるイラク世論には、他国民の救済責任ばかりを言う他力本願型が多く、ついて行けないと思うときがある。
4/8に民間3邦人がイスラム聖戦士を名乗るグループに捕まった。日本は自衛隊退去か焼殺かどちらかを選べと脅しをかけられた。官民挙げて犯人グループとの接触と我が国とイラクの世論喚起に勤めた。彼らの家族の一人は自衛隊撤退を政府に呼びかけた。身内の不始末を自己の政治主張に結びつけるなどもってのほかと思う。我が国だけではなく民間外国人が無差別に拘束されている。4/13合計22人という。中国人、韓国人、ロシア人などは解放された。ロシアは700人からの民間復興援助要員を総員引き上げると言った。一月ほど前に、なぜ日本からは復興事業のための民間企業が来ないのかと「現地の声」を書き立てた毎日新聞だったが、今度は小泉内閣の危機と書いている。政府はイラク訪問に対し今年に入ってからでも14回も退避勧告を流していたそうだ。3人はそれ承知の上での冒険であった。来日した米副大統領との会談に対しては、拘束武装集団への心証上の影響が心配と書く。先方のご都合ばかりで議論を立てて、テロの狙う方向に世論誘導しないでほしいものだ。
4/15彼らは解放された。小泉内閣メルマガ137号によると政府は大変な人数を専従的にこの解決に当てている。表向きには聖職者協会の働きかけのおかげのようであるが、過去の事例からしても犯行側への多額の金銭支払いが疑われている。新潮とか文春は、全費用が20億円とも30億円とも書き立てている。4/16読売は、彼らの軽い行動が1億人の命運にまで影響しかねないと署名入りで論難した。国民への迷惑を謙虚に反省してほしい。フリージャーナリスト他の2名が新たに14日捕まった。誰のための退避勧告かと腹立たしい。後は国民が(重要外交課題を一旦棚上げにし、何十億円もの費用をかけてでも)何とかしてくれるといった甘えの発想が、彼らの功名心の裏にあるのではないかと疑う。4/17夜のニュースで新たな2人が解放されたと伝わった。インタビューではイラクに残りたいなどと言っているそうだ。彼らをかばうマスコミ(例えばTBS-TV NEWS23の筑紫哲也氏)は相変わらず取材自由至上主義を唱える。自由を制限されれば、国民は情報欠落による判断ミスをする可能性があると、自由の功徳をお題目のように唱える。それほど国民は馬鹿ではないと思う。昔と違って世界中から情報が各個人に到達する時代だ。それに、捕らえられ解放されたジャーナリストの書いた記事を斜交いに眺めたが、別段何という情報でもなかった。
パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスの新指導者ランティシ氏が、イスラエル軍武装ヘリからのミサイルで暗殺された。4/27ヨルダンでは大量のテロ用資材と共にテロリスト多数が捕まった。タイ南部でもイスラム過激派と政府軍の間に激しい戦闘が起こった。テロではないようだが、北朝鮮の中国国境付近で列車爆発事故があり、161人死亡、300人以上負傷と伝えられた。我が国も人道支援を申し出ている。阪神淡路大震災の時に欧米各国に混じって、モンゴルの副首相が援助物資を積んで飛来した記事を覚えている。素早い人道援助が外交政策として必要だ。私は、阪神淡路大震災の時中国北朝鮮の救援活動を記事で見た覚えが無く、気持ちの上で未だに引っかかっている。
4/5共同通信によると、ニシンが回帰し今年は50年ぶりの豊漁だという。北海道が進める日本海ニシン資源増大プロジェクトの成果という。それっとばかりに乱獲して、また幻の魚にしてもらいたくない。NHKスペシャル「63億人の地図 第4回 魚が消えて行く」では、世界的な乱獲で魚資源が枯渇して行く現状を報告していた。その中で唯一資源復活を果たしたのが、秋田県のハタハタであるという。しかもそれは漁業組合員の自主的操業自粛3年間で実現した。2次大戦中漁に出られなかった間に、ハタハタが大繁殖した歴史を活用したという。年70トンしかとれなかった漁場を3000トンまで復活させた。盛時は2万トンだったそうだ。世界は、魚を取り尽くしてしまうまでに、この日本の教訓を学ぶことが出来ないのだろうか。
4/22のNHKクローズアップ現代はソメイヨシノの寿命を取り上げていた。シダレザクラの半分もないのを不思議に思っていた。オオシマザクラとヒガンザクラの人工交配種で、種子が出来ないのが一番の原因という。遺伝子の多様性を持てないからである。接ぎ木などで増やすクローン植物である。クローン動物も寿命が短くなると言う話と何か符合する。ソメイヨシノでも弘前の老木は樹木医の管理で元気だそうだ。クローン動物にも遺伝子説があるが定かではないようだ。
私は今まではホームページ表紙(Shift-JIS)に検索窓を設けていたが、Googleフリー検索がUnicode文字しか受け付けなくなったため、やむなくUnicodeの検索窓ファイルを別に設けた。表紙そのものを検索窓に合わせてUnicode化する手はある。私の「お気に入り」のエンコードを見ると、ほとんどがShift-JISで、その次がEUCになっている。今はUnicodeの普及活動が始まって以来数年目である。はたしてUnicodeは目論見通りに世界標準になるのであろうか。日中韓の漢字を強引に統合した点や、1万字しか収められなかったから、特に中国語の表現に地域性を残し、文字通りのユニ・コードになっていないのが、喉元に刺さった骨になっていると思う。このGoogle仕様変更はインターネット界に波紋を投げかけた。INTERNET WATCHにShift-JISのまま検索語を送る対策が出たので、現在の私のHPは元に戻っている。
喜劇俳優・芦屋雁乃助、日本画家・加山又造死去。

('04/05/02)