三月のニュース


PC故障により2週間ほどインターネットとは無縁の生活を送った。私のパソコンはNECのPC9800系最後の9821である。NECがPC市場をこの日本だけのマシンで半ば独占していた時代は問題がなかったが、今や後続機のない、従って周辺機器メーカーからも見放された非互換性装置なので、修理は存外に高価につく。わずか4.3GのHDD交換再セットアップで3万円を少し越した。半分以上が技術料である。もう7年も使ったから次世代に移行したいが、キーボードまで馴れてしまっているので決心がつかない。特殊機能のキーも世界標準化されていないのである。日本独自規格には今後は注意を要する。
スペイン列車爆破テロは200人以上の死者を出した。当初はバスク独立を叫ぶ過激派の犯行という見方が強かったが、やがてイスラム過激派による犯行とほぼ断定されるようになった。スペイン総選挙の結果はそれまでの予想を覆し、野党の社会労働党が勝った。イラクからの撤兵の公約がテロ直後の民衆にアピールしたためという。そうならテロの今まで最大の成果と言うことになる。憂慮すべき結果である。
3/22にイスラエル軍が、モスクに礼拝にきていた一人の車椅子の老人を、ヘリコプターからロケット砲で射殺した。老人はイスラム原理主義組織ハマスの創始者でかつ精神的指導者であったヤシン師。圧倒的軍事力のイスラエル側から紛争を拡大へ拡大へと導いている。イスラム教徒の殉教精神を煽るだけである。ヨーロッパ全土に見られるゲットーは長いユダヤ人差別の歴史を示す。ヒットラーは当時の欧州に一般的だったユダヤ人差別意識を先鋭化したにすぎない。二次大戦後、ヨーロッパの多数派から見て、このやっかいな民族をパレスチナにお払い箱にした。パレスチナ人は、少なくともはじめは、ユダヤ人の移住を頭から拒絶したりしなかった。歴史を振り返れば、ヨーロッパの面倒をパレスチナに背負わせて、キリスト教徒はのうのうとしているという構図である。私はことパレスチナに関する限り、キリスト教徒ユダヤ教徒が折れるべきであると思っている。
台湾の総裁選挙は台湾独立派の陳氏の再選であった。選挙戦最後になって総裁副総裁が銃撃された事件が、同情票として流れたという解説もある。私は、中国に比べれば遙かに民主化の進んだ台湾が、まじめに合併を考えるはずはないと思う。それと清国時代は対外的に中国と認識されなかったという歴史的事実がある。それが政治的方便であったとしても、台湾人には絶好の口実だろう。
尖閣諸島魚釣島に強行上陸した中国人が24日逮捕された。中国が領有権を主張している諸島である。3/25の読売社説によれば、日本が領有を確認したのは1895年で、100年以上昔である。中国や台湾が領有を言い出したのは1970年以降だそうだ。全くの横車である。竹島問題でも過去の資料は日本に一方的に有利である。北方四島しかり。日本の平和主義も周囲次第で、おとなしいからつけ込もうという態度なら、軍事力を増強して侮りを防ぐ方向に進まざるを得ない。中国の政治体制から考えれば、上陸した活動家はある程度は中国政府の意を戴していると見るのが当然だ。支持団体は北京などの日本外交機関前で日の丸を踏んづけ燃やして気勢を上げている。中国公安当局は阻止しようとしない。中国が身勝手な主張に凝り固まって、我らとの将来を誤らないように願いたい。3/23アメリカがイージス駆逐艦の日本海常駐を決定。
中国本土のブローカーと組んで、8000人もの中国人を不法に「留学」させた日本語学校の経営者が検挙された。日本語学校中国人留学生の犯罪は群を抜いて多い。儲かるなら犯罪をまき散らしてもかまわないと言う姿勢は国賊行為である。
盧・韓国大統領の弾劾が国会で成立し、職権停止になった。与党が少数派である大統領は、常にこの危険が待っている。日本の田中長野県知事が辞任に追い込まれたケースに似ている。3つの弾劾理由は、韓国の政治を中断させるには、あまりにも軽いと言わざるを得ない。田中さんが再選され、辞任に追い込んだ議員が窮地に立ったのと同じことが、韓国にも起こるのではないか。
田中真紀子議員の長女のプライバシー暴露に関する発刊禁止命令が、東京地裁より出された。私人に対してまで、表現の自由を錦の御旗に、覗き見根性を満足させるための報道をやられたのでは、個人は対抗の手段がないから、たまったものではない。「お騒がせ」文春の名をまた一段と高めるだけの結果であった。
高橋尚子が五輪女子マラソン選手に選ばれなかった。選考会の結果から考えれば単純明快な結論になっている。それでよかったと思う。過去のビッグネームは現代も名に恥じない成績を残すとは限らないし、あまりそれを重視するやり方では若手が育たない。五輪サッカー地方予選を日本が辛くもトップで通過し、出場権を得た。あの戦いぶりでは、次々回五輪では地方予選も難しくなるのではないかと危ぶまれる。朝青龍が連続全勝優勝した。貴乃花以来という。世界フィギュアスケート選手権で荒川静香が金メダルを取った。今季の世界ジュニア選手権優勝の安藤美姫は4位だった。
京舞の井上八千代が死んだ。京舞は孫の第四代井上八千代が引き継いでいる。伝統芸能は家元制度が確実に次代を作ってゆく。
3/22毎日に通訳するケータイという記事で、日英実用会話級の携帯電話機が07年目標に開発が進んでいると報じられた。海外旅行第一の難関が幾分でも和らぐと思うと待ち遠しい。同じ日の読売には高温熱水環境で4H2+CO2=CH4+2H2O+39.44kcalの発熱反応を利用する、酸素も有機物も要らない原始生命細菌2種が発見されたと載った。酸素に触れると死んでしまうそうだ。発見された場所は、水面下2500mの深海の噴火口付近で、酸素も有機物もない原始地球環境そっくりな場所だそうだ。よくも39億年を生き次いできたものだ。海底のメタン・ハイドレート層にはこんな原始生命の活動の結果も存在するのだろうか。
鳥インフルエンザの感染報告が遅れた浅田農産の会長夫妻が首吊り自殺した。承知の上で財務を優先した責任をとったようだ。彼らの判断のまずさは責められるべきであるが、技量未熟を承知しながら手術をやり、あるいは初歩的ミスを犯して患者を殺しながら、何ら責任をとろうとしない医師を多々見ているから、彼らの自裁を何かすがすがしい気持ちで聞いていた。報告遅れによる被害拡大は、幸いにして、兵庫県の1養鶏場にとどまった模様である。周辺ではカラスが感染している証拠が次々に出てくる。韓国の鳥インフルエンザ・ウィルスとのDNA比較では、日本のそれは渡り鳥(鴨?)による感染らしいという。
三菱ふそうの大型車両のタイヤ脱落事故に対し、ついに会社側が車軸のハブに欠陥があったと認めた。今まで整備不良による事故と言い張って、死亡事故まで起こしたあげくである。刑事責任は免れ得ないであろう。六本木ヒルズ森タワーで6才男児が回転ドアに頭を挟まれて死亡した。開店来すでに32回も人身事故をやっていたにもかかわらず、根本対策を施さず、小手先手段で逃げようとしていた。駆け込み防止用ポール&ベルトを新たに設置し、そのために発生する誤動作を防止するために、障害物検知赤外センサーの死角を元々の設計より広くしていたらしい。
3/29毎日にウラジオストクの原潜解体現場のレポートが載っていた。闇市場への核流出の懸念が生々しく書かれている。ロシアは解体に日本を含む国際援助(10年間総額200億ドル)を受けながら、一方では軍事力の強化に励む。この極端に矛盾した大国はイラク、アフガンとはまた違った意味で、世界の大変な重荷である。

('04/03/31)