茂原七夕祭り


金曜日に茂原に行く。七夕祭りである。久しぶりの外房線であった。複線化しているのに愕く。それに茂原に近づくと高架になる。窓の外には昔ながらの田園風景もあるが、新興住宅街の姿も見える。どこも庭付きで都心の我が家の近辺に比べると確かに緑が多い。駅前には立派な百貨店が出ていて、都心と変わらぬ洗練された商品陳列をしていた。
十何年か以前にここの七夕を見に行った。田舎臭い木造の商店街に不相応とも思える立派な七夕の飾り付けがしてあった。後日、仙台の七夕を見に行ったが、飾りの一つ一つは仙台と遜色がなかったと思ったものだった。アーケードがあってそのあたりが中心で案外飾りのある距離は短いという印象であった。今日見る繁華街はコンクリートの建物が増え、飾りの距離も前後に少し伸びているが、そう基本が変わったとは云えなかった。中心部はともかくその前後の商店にはシャッターを下ろした店がいくつもあって、その前に出店が道を狭めている。
三階建ての木造の旅館は昔見たことがあったように思う。その斜交い向かいに常時は駐車場らしい広場があってそこで催しをやる。第44回となっていた。市長が仙台平塚に次ぐ七夕祭りと表現したのは良かった。肩を並べるほどの内容はないと自覚している。地元選出の県会議員の挨拶は自己宣伝が多くて耳障りであった。外環道路の中心に茂原を据えているような話であったが、会社ならとうに破産の債務財政の国家なのに、まだ公共投資の大盤振る舞いを大まじめに宣伝する地方議員があるのにがっかりする。銭を取って来さえすれば安泰と考える議員をなんとか出来ないものか。今日の朝日に70兆の年間予算に270兆の国債債務という投書があったので引用した。
茂原太鼓を聞くのは二度目である。一度はそこの桜祭りの時に聞かせて貰った。紹介を聞くと創作太鼓とのことで、女ばかりの打ち手である。なるほど祭太鼓ではない。楽器が楽器だけに静かな優しい情景はちょっと表現が難しかろう。やっぱり華やかな勇ましい曲が似合いである。太鼓だけに拘らないで曲の幅を広げたら楽団の地盤も固まるのではないか。
千葉県警音楽隊の演奏に聴き入る。引っ張りだこの楽隊だそうで、その日はすでに三ヶ所をこなしてきたという。レパートリーに2400曲から揃えているという。県警音楽隊だから行進曲中心と思っていたが、行進曲は始めだけで後は流行歌から子供向きTV番組主題歌、懐かしのメロディほか何でもやった。八木節は久しぶりであった。
女性の浴衣が目立つ日であった。幼女、小学生、中学生、高校生あたりが圧倒的に多かった。青年以上はそれほどでもない。午後7時過ぎとなって私が帰る頃ぐっとその数を増した。浴衣がカラフルで、中にはソフトクリームを思わせる帽子を被った人や、下駄でも草履でもないさりとて靴とは違う甲の高い履き物だったりして、こんなのをファッショナブルと云うのかと感心して眺めていた。

('98/07/27)