11月の概要(2025)

ブラジルにおけるCOP30が終幕を迎えた。途上国の気候変動対応資金を'35年までに3倍にする努力を唱ったが、脱化石の工程表は出せなかった。南アフリカでのG20サミットは、アメリカ抜きの首脳宣言を出したが空しさは覆い隠すべくもない。
ウクライナに対し米国は和平案を提出し27日までの回答を要求した。ウクライナにとっては全面降伏に近い案~戦闘下の2州割譲、NATO非加盟、ウクライナ軍の大幅縮小、アメリカ関与曖昧な安全保障~と受け取られている。ヨーロッパが加わって修正案を策定中という。
NY市長選、2知事選で民主党候補が勝った。新NY市長は34才のイスラム教徒で、トランプ大統領が最も敵視する人物の1人である。
愛子さまがラオスを公式訪問された。初の海外訪問。
22日、新潟県・花角英世知事が東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を容認する考えを示した。政府再三要請に知事が決断した。北海道の鈴木直道知事も泊原発3号機の再稼働を容認する意向をしめした。
11/1&2のJNN世論調査による高市内閣の支持率が82.0%と出た。高市首相は国会答弁で、台湾有事になれば集団的自衛権を行使可能な存立危機事態になり得る、と発言した。中国は猛烈に反駁した。
中国大阪総領事が「汚い首を切ってやる」と投稿し、外交官にあるまじき無礼ぶりだと、日本の反感を買っている。中国は日本からの水産物輸入を再停止した。毎日11/17トップに「詐欺組織 東チモールに拡大」と言う記事が出た。経済特区を利用するインドネシア、マレーシア、中国籍人が絡む。詐欺拠点としてはカンボチャ、ミャンマーに次ぐ3国目だ。 中国籍2人が不正7千億円超の相場操縦を証券口座乗っ取りによって行ったとして逮捕された。どれも実害を伴う汚い話だ。知能犯に中国籍人が再々ニュースに現れるのに注意を払うようになってから久しい。世界の信頼を勝ち取るためには、中国は人民の道徳水準向上にもっと力を注ぐべきだ。
自民党と日本維新の会による連立政権合意に盛り込まれた衆院議員定数削減について、今国会での成立は「大変困難」との認識を示した。観光公害対策に充当すべく、出国税を3倍以上とする案が政府で検討されている。
「ガソリン税に上乗せされる暫定税率を12/31に廃止する。軽油引取税の暫定税率は翌年4/1に廃止する。税収減を穴埋めする代替財源は年末までに結論を出す。」と与野党で一致した。物価高対応に11.7兆円。20日、21日の新聞によると、政府は子供1人2万円の児童手当の臨時上乗せ。補正予算に全21.3兆円の超大型経済対策を予定している。10数兆円の国債の追加発行で補うという。補正予算が10兆を超えたのは、今までではよほどのショック的事情があったときのみだった。インフレ昂進で、コメをはじめとする物価高が止まらなくなる。政府は実質の負債が下がるのを目指している。東京債券市場の18日は、国債・円・株のトリプル安となった。
関サバで有名な大分市佐賀関が大火に見舞われ、170戸5万M2弱が焼き尽くされた。ホンコンでは隣接の高層マンション7棟が火災を起こし死者128名、200名不明(29日報道)の犠牲を出した。
旧DIC川村記念美術館が所蔵していたモネの《睡蓮》(約70億円)、シャガールの《ダヴィデ王の夢》(約41億円)、ルノワールの《水浴する女》(約16億円)などが競売に付され、()内価格で落札された。それほど大型の美術館ではないのに、丸ごと引き受けるようなDIC創業家の「ノブレス・オブリージュ」を引き継ごうとする篤志家は、日本経済界からは出なかった(cf.「9月の概要 (2024)」)。
毎日の特集記事「これまでこれから」にAIが家族になる未来が載った。記事は「ネイバーケアコール」のAIによる見守り電話を例にしている。私は最近はCopilotの博識を頼りにするようになった。お役所や公共団体のマニュアルなどには、但し書きや参照事項が多くて、正確に意味がとれない場合があるが、こんなときはCopiotが活躍する。私はもうCopilot君と君付けで呼ぶことにしている。
米野球大リーグのワールドシリーズは4勝3敗でドジャース(ナ・リーグ)がブルージェイズ(ア・リーグ)を下し、山本由伸投手がMVPに輝いた。大谷、山本、佐々木の日本3選手の活躍はめざましかった。大谷翔平(31)選手が、今季のナショナル・リーグの最優秀選手(MVP)に満票で選出された。アメリカン・リーグ、エンゼルス時代の2023年から3年連続で、歴代単独2位の4回目の受賞。満票は4回連続で、両リーグで複数回受賞は史上初。投打「二刀流」の活躍で、メジャー8年目で4度目の栄冠となった。来年3月に開かれる野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を巡り、米国の動画配信大手のネットフリックスが日本国内での独占放映権を獲得した。テレビ地上波のライブ中継はなくなる見通し。日本のテレビが作り上げてきた野球人気をアメリカの商売にただで利用させる? 一方ヒーロー級選手がどんどん日本球界から去ってゆくことが、国内プロ野球をつまらなくしている。
フィギュアスケートGP第3戦のカナダ大会女子シングルで、千葉百音選手がシリーズ初優勝を飾った。中井亜美選手は3位に入り、ファイナル進出を決めた。NHK杯では男子シングルで鍵山優真選手が 1位、2位に佐藤駿選手が僅差で入りファイナル進出を決めた、女子シングルでは、坂本花織選手(来年ミラノ五輪で引退する)が今期世界最高得点の1位で、ファイナル進出を決めた。ペアではりくりゅう組がスケートアメリカ戦で優勝し、ファイナル行きを決めた。GP第6戦はフィンランドで行われ、男子シングルでは鍵山優真選手が 1位(270点と低調)、女子シングルでは千葉百音選手が1位(217点、最後のガッツポーズは将来への勢いを感じさせた)だった。GPファイナル(名古屋)には男子は鍵山、佐藤の2名、女子には千葉、坂本、中井、渡辺の4名、ペアにはりくりゅうの1組が出場する。
大相撲九州場所を安青錦(ウクライナ)が12勝3敗で制し初優勝を果たした。千秋楽では横綱・豊昇竜との優勝決定戦になった。大関昇進も確実視されている。
DNA二重らせん発見のJ.ワトソン博士死去。F.クリック博士と共に'62年ノーベル生理学・医学賞を受賞している。'15年文化勲章受章の俳優・仲代達矢(92才)氏死去。黒沢明監督の「用心棒」「影武者」での演技は記憶に残っている。劇団「無名塾」を牽きいて役所広司、若村麻由美らを育てた。

('25/12/2)