3月の概要(2025)
- トランプ劇場。対中関税さらに10%上乗せ。東証大幅(一時2/28に1400円)安。訪米のゼレンスキー大統領とトランプ大統領パンス副大統領が記者団前で激しく応酬し合い、手土産の鉱物開発の調印は行われず、ウクライナの「安全保障」への発言も出なかった。米国は軍事支援停止を発表。アメリカは過去ウクライナを自陣営内と認識していたはずだが、今やその認識は崩れ、トランプ政権はその国を取引材料として、頭越しにロシアとの宥和を図っている。13日の新聞に、「ウクライナ30日間停戦同意」の記事が出たが、ロシアは停戦に応じなかった。「4/3から自動車関税25%」を発表。
- 欧州首脳からは、相次いでウクライナ支持の声が出ている。首脳会議で防衛強化に128兆円/4年間を確保すると一致した。これまでは支援戦費は米国と欧州が半分ずつ分担してきた。対米依存からの脱却姿勢をアピールしている。マクロン仏大統領が「核抑止力で欧州の同盟国守る」議論の開始を表明した。カナダ新首相は元カナダ銀行総裁のカーニー氏に決まった。
- イスラエルがハマス攻撃を再開。ガザの死者が累計で5万人を超えた。レバノン首都も空爆。シリアで旧アサド政権派と暫定政権の治安部隊が武力衝突を起こし、3/10報道時点で既に死者1000人超の規模に拡大した。
- ミャンマー・マンダレー(人口150万)近郊で28日午後、プレート境界面(ミャンマー中央を南北に走る。ヤンゴン、ネピトーら代表的都市がその地帯に入っている。過去大地震が多かった。)地下10kmの横ずれ断層面での、M7.7の大地震(12分後M6.4の続震)があった。地震により1000km離れた隣国首都バンコクで倒壊した高層ビルは、中国国営企業が施工中だったと報道された。中ロはいち早く救援隊を出動させた。我が国も派遣具体化検討中。
- 3/1毎日のクローズアップによると、ミャンマー・タイ国境のミャンマー側には軍政が及ばず、中国系の投資で、カジノで発展、さらに特殊詐欺の「堂々」たる拠点が出来つつある。国連によると、拉致などによる強制的に加担させられているヒトがミャンマー全体で少なくとも12万人という。7000人以上の外国人が解放されたが、中に日本人高校生が含まれていた。日本への金密輸が、成田空港(305kg/'24年)を中心に規模が拡大、金粉にして持ち込むような悪質なケースが相次ぐ、逮捕者は8割が中国系という。
- 自公両党は「年収103万円の壁」の課税水準を政府案の123万円から160万円とする税制改正修正案を提出した。そのための減収と高校無償化と合わせての対策費の内の2500億円を予備費削減で臨んだ。一般会計歳出合計は115兆1978億円で過去最大。4日日本維新の会などの賛成を得て衆院を通過。そのあと高額療養費負担引き上げは見送りになった。
- 春闘満額回答が続出。パートの賃上げが過去最高の6.53%となり、9年連続で賃上げ率が正社員を上回ることになった。格差是正改善に進んでいる。
- 3/3の毎日トップは、核燃サイクル事業費が'06年以降で少なくとも22兆円を超える見通しになっていると報じた。六カ所再処理工場経費がその大半を占める。建設着工以来32年になるが未だに操業に入れない。東海村でパイロット試験に着手して以来であれば、もう半世紀にはなるだろう。もはや再処理工場は永遠に稼働に入れないのではないかと危惧している。
- 東日本大震災14年目の総括記事が毎日に出た。復興巨費(25年度末までの15年間で32.9兆円、内復興特別税12兆円)を、まるで既得権益のように地元が確保しようとする姿勢に反発する声が出ている。大人の休日パス旅行でも実際に見たし、新聞もインフラ整備はほぼ完了を告げている。地元民は5年でもう戻る戻らないの結論を出した。人口の大幅減少だ。人影薄い集落に背高の防潮堤が延々と続く風景は異様だった。新聞は「箱」は立派に揃ったが、人が見えない駅前風景を写していた。駅も無人駅だった。高齢者が上れぬ高い鉄骨の避難所も出ていた。地方自治体は甘えを捨てねばならぬ、もう東日本大震災復興援助は終わるべきだ。
- 3/15の毎日に、カリフォルニアのスーパーでのお米の店頭価格が出ていた。米国産ジャポニカ米(錦)が420円/kg、日本からの輸入!コシヒカリが740円/kg。14日に見た千葉のスーパーでのコシヒカリ価格は900円/kgを越していたのにと思う。アメリカが日本側の関税障壁を攻撃し始めている。我らから見ても、何10年にも及ぶ、消費者の一方的負担による高米価維持のための障壁は取り去るべきだ。もはや無関税輸入枠などという対米言い訳小手先外交は止めて、完全自由化する時期に来ている。
- 千葉県熊谷知事、千葉市神谷市長が圧倒的多数で再選された。
- 先の都知事選挙で次点となり、台風の目となった石丸伸二氏は、この正月に新党・地域政党「再生の道」を立ち上げた。その候補者選びが、石丸氏と立候補希望者との対談の形で、YouTubeに毎日のように流されている。既成政党の候補者選びが、組織特にその幹部クラスの、我らには計り知れぬ密室談義で選ばれるのに比べれば、はるかに透明で、本人の成長履歴がだれにでも生の声で分かり、今までのポスターと宣伝カーからの不確実情報に頼らねばならなかった選挙態勢に新風を吹き込んでいる。
- 対談に現れる立候補希望者は、おおむね弁舌さわやかな、頭脳の回転の速い優秀な人たちと言う印象だ。経歴は能動的に世渡りしているという印象をも残している。トランプ・アメリカを見ていても判るが、外の環境に敏捷に反応せねばならぬ日本にとって、主義主張原理に拘る、既成のメディアを含む旧勢力よりも、頑迷ではなく、柔軟に決断の早い人を今後は選ぶ必要がある。
- 東京地裁から旧統一教会に対し解散命令が出た。旧教会は直ちに抗告。
- 岩手・大船渡で大規模な山火事があり、延焼拡大で3/5の毎日には2600ヘクタール焼失とある。6日に雨(発生後8日目)が降り9日鎮火した。岡山、今治に22日山火事発生延焼中(26日で900ha超)。
- 京都大数理解析研の柏原正樹特任教授にアーベル賞(フィールズ賞と共に数学のノーベル賞と称され、ノルウェー科学文学アカデミーが授与する)が決まった。ニュースはSNSで知った。毎日新聞では見落としかねないほどの小さい記事だった。その日のプロ野球選手名鑑の2面、選抜高校野球の2面、その他の1面合計スポーツ5面に対する科学への紙面割り当ての少なさに、この新聞の科学に対する姿勢を知る。
- 16才島田麻央選手(2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックへの出場資格はない。)がハンガリーでの世界ジュニア選手権3連覇を達成した。自己ベスト更新の230.84の高得点(シニアでも優勝は殆ど220点台まで)で、トリプルアクセルおよび4回転トーループに成功した。 同じく16歳の中田璃士選手も逆転優勝を果たした。米ボストンでのフィギュアスケート世界選手権ペアに「りくりゅう」こと三浦璃来、木原龍一選手組が、4大陸選手権に続く国際主要大会2冠を達成し、五輪出場枠を獲得した。女子は坂本花織選手が2位で4連覇はならなかった。千葉百音選手は3位。男子は鍵山優真選手3位。男女ともこれで五輪出場の3枠を獲得した。
- 1、2日ポーランド・クリニッアのスノーボードW杯女子で三木つばさ選手がパラレル回転、パラレル大回転を制し、アルペン種目の総合優勝を決めた。29日スイス・サンモリッツのスノーボード世界選手権で、女子ビッグエアは村瀬心椛、岩渕麗楽、深田茉莉の日本選手が表彰台を独占、男子は木俣椋真、長谷川帝勝の両選手がワンツーフィニッシュした。オスロでのノルディックスキーW杯ジャンプ男子で小林陵侑選手が通算35勝目を獲った。
- 米大リーグのドジャースvsカブスの開幕戦が東京ドームで行われた。山本由伸選手がドジャースの、今永昇太選手がカブスの先発投手で、共に良く投げた。大谷翔平選手は2/5だった。次の日初ホームランを打った。高校春の選抜野球を横浜が智弁和歌山を11:4で下し、19年ぶりの優勝を飾った。大相撲春場所(大阪)を大関・大の里が12勝3敗で制した。千秋楽は元大関の高安との優勝決定戦だった。
- 小説家、論客の曾野綾子氏死去。女優(映画では「駅STATION」「男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」など)、歌手(「ブルー・ライト・ヨコハマ」など)のいしだあゆみさん死去。「瀬戸内少年野球団」「はなれ瞽女おりん」「鑓の権三」などの映画監督・篠田正浩氏死去。本HPに「瀬戸内少年野球団」('01)と「はなれ瞽女おりん」('23)がある。「女敵」('01)は「鑓の権三」にも含まれる女敵と言う思想についての感想になっている。「番頭はんと丁稚どん」などの喜劇役者・芦屋小雁さん死去。
('25/3/31)