8月の概要(2024)
- インドネシア 新首都予定地ヌサンタラ(東カリマンタン州、カリマンタン島:旧ボルネオ)で8/17独立記念日の式典が挙行された。政府機関の移転が本格化するはず。
- ロシア侵略軍に対し劣勢になったウクライナ軍の、ロシア西部クルスク州への越境攻撃が再々報道されるようになった。対してロシアがウクライナ主要インフラ破壊を目指す最大規模の空爆を行った。中国軍機が長崎沖領空を侵犯。戦争拡大気運を中ロで盛り上げている。
- 米大統領選に民主党はハリス氏(黒人&アジア系の西部カリフォルニア州出身:59才)を候補に指名、彼女は副大統領候補にワルツ氏(白人系の中西部ミネソタ州知事:60才)を選んだ。ミネソタ州はラストベルト(さび付いた工業地帯~白人労働者層が多い)に隣接。5日時点でそれまでのトランプ氏支持率優勢は消えたという。民主党の大統領候補交代劇は鮮やかであった。
- パングラデシュで反政府デモが拡大、ハシナ首相は辞任しインドに出国、英国に亡命した。
- イラン訪問中のハマス最高指導者がイスラエルの空爆で暗殺された。イランは報復宣言を出した。レバノン首都空爆でヒズボラ司令官が殺害された。中東和平が遠退いた。
- タイ新首相にペータント氏が選ばれた。タクシン氏次女最年少37才で国会議員ではない。タイの「華麗な政治一族」の失脚と復権の歴史が8/17の毎日に載った。失脚には軍部と保守党、官僚の、憲法裁を巻き込んだ反対が作用している。
- 30日締め切りの国家予算概算要求が過去最大の117兆円に達した。内、国債利払いは11兆円弱。
- 岸田文雄首相が8/14来月の自民党総裁選挙に立候補しないと表明した。裏金、旧統一教会、原発排水処理などなどの受け身の処置に追われ、積極的に我が国をリードする施策を打ち出せなかった。8/17の毎日新聞の検証・岸田政権「財政」は、大番振る舞い常態化で、財政赤字増大一方であったと告げた。広瀬めぐみ参院議員が15日議院を辞職、公設秘書(国家が給与負担)に勤務実態がなかった。17日毎日によると、平井氏親族が自民支部寄付の形で税優遇を受けた疑いが出た。
- 大阪府箕面市長選で大阪維新の会の現職(66才)が無所属(元自民党府議)の新人・原田亮氏に大敗した。新市長は38才。自民党総裁選挙に名乗りを上げた小林鷹之氏(49)、立憲党代表選に出馬意欲を公表した1期・吉田晴美氏(52)が、既存勢力内では若輩なのに、機会があると踏んでいるのは、都知事選での石丸候補の善戦から世間の空気の変化を読み取っているためと思う。
- 台風5号が岩手県から秋田県へ横断し大雨を降らせた。史上最大規模の台風7号が16日夕方から17日朝に掛けて千葉県から茨城県の沖を通過、暴風雨による被害を沿岸のもたらした。大型台風10号が鹿児島(935hPa)、熊本、大分、愛媛(30日)と列島を横断、各地に暴風と大雨(広域)による被害を発生させた。剣山を経て31日正午、潮岬南方50kmで996hPaの弱い台風となり9/1熱帯低気圧になった。
- 7/21~28の新型コロナ感染数は増加速度が鈍り出したことを示した。7/29~8/4の感染者数全数比は0.91とはじめて1を切った。8/5~811では前週(13.29人/医療機関)の0.79倍で、2週連続で減少した。第11波のピークは8/初旬だった。第8波、第9波、第10波とだんだんピーク高さが低くなっている。アフリカ中心に拡大中のエムボックスに対しWHOが緊急事態宣言を出した。
- 8/8日向灘沖でM7.1最大震度6弱の地震を観測。津波は最大半m。気象庁は南海トラフ「巨大地震注意」を発表した。宮崎市は今後1週間特別の注意を呼びかけた。気象庁は、初の臨時情報で、この1週間は平素の数倍の確率で巨大地震発生の可能性があるとした。
- 長崎原爆の日式典に日本以外のG7とEUの駐日大使は出席を見送った。イスラエルを招待しなかったことへの反発という。ガザ地区への攻撃で事件発生以来既に4万人を越す無防備の市民が殺されている。紛争の引き金を引いたのはハマスである、しかし待ってましたとばかりに、イスラム系市民巻き添えおかまいなしとしたイスラエルの反撃を、長崎が忌み嫌うのは当然だ。ヨーロッパ各国にはユダヤに対する深い負い目があるにせよ、原爆忌避式典回避までしてイスラエル支持を表明する姿勢にがっかりする。
- 毎日に琉球王族分家「美里御殿(みさとうどうん)」の悲劇的な戦中戦後史が載った。80年前、トカラ列島沖で魚雷により沈没した沖縄の学童疎開船・対馬丸の再調査が政府で検討されている。
- 規制委は原発敦賀2号機再稼働を不許可とする方針を固めた。
- 4〜6月のGDPは、前の3か月と比べた伸び率が実質の年率換算でプラス3.1%と2期ぶりにプラスとなり、名目GDPは1年間の金額に換算して初めて600兆円を超えた。
- 2日為替レート150円/$(円高含み)、日経平均は急落して3.6万円を切った。5日、円急騰で一時141円台となり、東証史上最大4451円安の3.1458万円に暴落(ブラックマンデー超え)。引き金を引いたのは日銀の利上げだが、それまでのゼロ金利という世界を見ないガラパゴス政策からの正常化だから、金融界は、乱高下には不安だが、この方向を長期的視野からは歓迎しているはずだ。8/6、145円/$、3.4万円へ反発。8/16、149円/$、3.8万円。米の9月利下げ発言で23日144円前半へ。
- 毎日の8/27社説に、中国検察の、アステラ製薬社員に対する拘束逮捕起訴が17ヶ月に及ぶ長期であったのと、反スパイ案件といいながら、何ら具体性の示されぬ不透明性と恣意性が論難されていた。今では研究者すら訪中を警戒している。PCやスマホは反スパイにかこつけて、中身を検査される恐れがあるという。各国企業の「中国離れ」が加速している。23年の対中直接投資は前年比8割減となった。景気低迷や米中対立に加え、社会統制の強化が外資の投資意欲を減退させているようだ。
- パリ・オリンピック成績8/1~8/4:体操 男子個人総合 岡慎之助選手が金メダル、柔道男子90キロ級で村尾三四郎選手が銀メダル、混合団体はフランスに4:3でやぶれ銀メダル、フェンシング女子フルーレ団体フェンシングで銅メダル(フェンシング女子初)、女子サーブル団体にも銅メダル(日本がサーブルでメダルを獲得するのは初めて)、男子エペ団体の決勝ではハンガリーに敗れて銀メダル、バドミントン混合ダブルスで、渡辺勇大選手と東野有紗選手の「ワタガシ」ペアが、韓国のペアにストレート勝ちし、2大会連続となる銅メダル、女子ダブルスで志田千陽選手と松山奈未選手の「シダマツ」ペアが銅メダルを獲得、卓球女子シングルスで、早田ひな選手が銅メダルを獲得。
- 8/5~8/11(レスリング):男子グレコローマンスタイル60キロ級で、文田健一郎選手が金メダルを獲得、同77キロ級で、日下尚選手が金メダル、女子68キロ級の尾崎野乃香選手は銅メダル、女子50キロ級の須崎優衣選手銅メダル、女子53キロ級では藤波朱理選手が金メダル、女子57キロ級で櫻井つぐみ選手が金、女子62キロ級で元木咲良選手が金メダル、男子フリースタイル57キロ級で樋口黎選手が金、同74キロ級の決勝で高谷大地選手が銀メダル、男子フリースタイル65キロ級で清岡幸大郎選手が金メダル、女子76キロ級で鏡優翔選手が金メダル(レスリング女子の最も重い階級で金メダルを獲得するのは初めて)。
- 8/5~8/11(レスリング以外):フェンシング男子フルーレ団体の決勝で日本はイタリアに45対36で勝ち、この種目で初の金メダルを獲得、ゴルフ男子で、松山英樹選手は通算17アンダーで銅メダル、体操男子種目別で岡慎之助が平行棒に銅メダル、鉄棒に金メダルを獲得、スケートボード女子パークに、15歳の開心那選手が2大会連続となる銀メダルを獲得、セーリングの混合470級で岡田奎樹選手と吉岡美帆選手のペアが銀メダル、スポーツクライミングの男子ボルダー&リードで17才の安楽宙斗選手が銀メダル、ブレイキンの女子の決勝で、湯浅亜実選手が金メダル、卓球女子団体は中国に敗れ銀メダル、男子高飛び込みで玉井陸斗選手が銀メダル、近代五種で佐藤大宗選手が銀メダル、陸上女子やり投げで北口榛花選手が金メダル(オリンピックの女子のフィールド種目で日本選手がメダルを獲得するのは初めて)、マラソンは男(赤崎暁選手)女(鈴木優花選手)とも6位入賞。
- 我が国の金メダルは20個(アメリカ、中国の半数、第3位)、メダル総数は45個、ともに海外で開催された五輪では過去最多だった。レスリング、フェンシングの活躍が目立った大会だった。歴史の浅い種目(ステートボード、スポーツクライミング、ブレイキンなど)でも活躍した。伝統だった競泳、柔道にはメダルが少なかった。卓球団体戦、マラソン、ゴルフなどをTV観戦した。
- 28日、パリ・パラリンピックが始まった。
- 米大リーグの大谷翔平選手が24日40本塁打40盗塁を達成した。40-40(月末43-43)は傑出の証明とされる。メジャー6人目でかつ最速という。男子ゴルフの松山英樹選手が米ツアー(プレーオフ第1戦)通算10勝を上げた。アジア勢最多記録を更新。プレーオフは年間王者をかけてポイントランキングの上位者で争うもの。夏の全国高校野球は、京都国際高校が東東京の関東第一高校に延長10回タイブレークのすえ、2対1で競り勝って春夏通じて初めての優勝を果たした。京都国際高はもと「京都朝鮮中学」の、少人数の中高一貫教育学校で、校歌は韓国語。
- 歌手女優の園まりさん死去、中尾ミエ、伊藤ゆかりとの三人娘で有名だった。落語界の重鎮・桂米丸師匠死去。現役最高齢(99才)だった。
('24/9/1)