1月の概要(2024)

台湾総統選に与党・民進党候補の頼清徳氏(64)が勝った。得票率4割で、次点が3割強。米との連携が継承されるだろう。中国にとっては打撃。
仏新首相に歴代最年少34歳のガブリエル・アタル氏が任命された。
EV新車販売数で、中国BYD社がアメリカのテスラ社を抜き世界一になった。中国 去年の自動車輸出台数が、日本を抜いて世界1位になる見通しになった。
元旦16時過ぎに能登半島北端でM7.6の地震が発生、能登の志賀町では震度7を記録した。何度も大きな余震が繰り返された(震度5以上が10回以上)。能登から佐渡に伸びる断層帯が150kmに渡り連鎖的にずれを起こしたためと見られている。太平洋プレートがユーラシアプレートに沈み込むが、その際に発生する液状物質が従来からある断層にそって上昇し断層を弛めてしまったという(1/4テレ朝:京大西村教授)。能登の地層は複雑だ。本HPに「フォッサマグナ」('19)、「深海−極限の世界」('19)、「日本列島の地形と地質」('22)などにいろいろ書いている。半島の北西岸が85kmにわたって最高4mも隆起した。
能登半島地震では日本海沿岸には最大5mの津波警報が発令された。日本海沿岸の断層は海岸線に近いため、地震発生後すぐに津波に襲われている。2日のNHKは「輪島市中心部 大規模火災や倒壊 100棟超延焼」と空撮結果を報告し、自衛隊が石川県に1000人規模の救援部隊を活動させていると報じた、1/5に5000人規模へ。1/31朝刊では石川県内死者238人(7割以上が65歳以上)、安否不明は19人、避難者1.5万人、住宅被害4.5万。1/18孤立部落解消。他県に死者はない。
1/2羽田空港で着陸する日航機と地震応援に出発する海保機が衝突炎上、海保隊員5名死亡。奇跡的に日航機(搭乗者数379名)に死亡者はなく、乗務員の避難誘導が世界で称賛された。表彰ものだが、政界からは1/7時点までではそんな声は出ていない。現場実務者の功績に対する評価に鈍感な人たちだ。海保機が滑走路に管制塔の指示を待たずに誤進入したようだった。
1/6の毎日のコモンエイジ:公共のかたち4は「霞が関 去る若手」という題で副題は「政治家手伝い「あまりにもしょうもない」」だった。戦後混乱期に手腕を発揮する日本の中央官僚の実力には、外国特派員らの注目を浴びていたことを思い出す。今は、代議士が、権限を笠に、ときには選挙目的の雑用を、官僚の中立性などお構いなしに押し付けてくるとある。「やりがいがない残業 月140時間」「東大生もそっぽ(国家公務員試験(総合職)合格者数はかっての半分以下)」とある。エリートは日本にとって貴重な資源なのだ。「選ばれた」連中の低次元のおごりが、日本の行き先に赤信号を灯す。結局はエリートを働かす能力のある代議士を選ばない選挙民の責任であるのだが。
1/18の毎日のコモンエイジ:公共のかたち9は「幻の移民国家構想」で「08年(人口ピークの年) 自民保守派反発で」推進できなかった構想が述べられていた。働き手不足の今日が当然予測されている中で、外国人に魅力ある労働市場にするための提案が、党内では理解されなかった歴史を書いていた。この目先でしか動かぬ代議士を選んでいるのは誰か。今外国人労働者数は200万を突破。
1/13の毎日のコモンエイジ:公共のかたち6は「補助金に「議員案」」という題で副題は「審査紹介 受託業者に重圧」だった。国の業務の民間委託に利権がらみのちょっかいが横行する。「不正の温床化」と「公正性への疑惑」がつきまとう。
1/20の毎日に「西陣織 最後の「杼屋」 二人やないと」が出た。手織り西陣織織機に必要な杼(ひ:シャトル、織機で緯糸を往復運動させる舟形の道具)を作る最後の職人夫妻が、既にもう限界の高齢(90歳と86歳)になっており、しかもその後継者がいない。手織り西陣織は日本文化の誇り。オリンピック、万博などに何千億円の補助金がつけられるなら、なぜ後継者養成に手を貸さないのか。後継者を国家常雇いの高級技能者として生活を安定させ、「需要が少ない」為に「食べられへん」などと云われないようにするだけの話、2人でも年2千万円程度だろう。文化継承のための道具製作に後継者がいない話はよく聞く。一度途切れたらその技能は永久に死んでしまう。
共産党は18日、志位和夫委員長(69)が退任し、後任に田村智子政策委員長(58)が就く人事を決定した。志位氏は議長に就任、不破哲三前議長(93!)は中央委員から外れた。
東京地検特捜部は1/7自民党阿倍派・池田住隆衆院議員(比例東海)を裏金4800万円不記載で逮捕した。同じく阿倍派の大野泰正参院議員(岐阜選挙区)と谷川弥一衆院議員(辞職願提出)も立件される模様。自民派閥(阿倍派、二階派、岸田派)の裏金疑惑は、幹事長クラスが知らないはずはないだろうに、会計責任者起訴で終わる模様。各派閥は解散を決めた。
国会議員の公設秘書未公表不届け問題が浮上した(1/29毎日)。この「公設秘書」にせよ「裏金」にせよ、立法府議員が、自らはルール無視の姿勢で通すことに、国政に対する危機感を覚える。
月無人探査機「SLIM」が20日未明に、ピンポイント着陸に成功した。ただ逆向き着地でパネルが西向きのためか太陽電池が作動せず、このままでは蓄電池による数時間分の活動で終わると思われる。着陸直前に分離した小型ロボットが着地「SLIM」の画像を送信してきた。29日に通信が復活した。太陽電池が稼働しだした模様。
新型コロナ患者数の増加速度が速まり、このままでは2月の中頃には第10波を迎えそうだ。インフルエンザ患者数も昨年同期以上の増勢を示している。
京都地裁で京アニ放火犯(36名犠牲)に死刑判決が出た。
第170回芥川賞に九段理江さんの「東京都同情塔」が、直木賞には河崎秋子さんの「ともぐい」と、万城目学さんの「八月の御所グラウンド」の2作が選ばれた。
箱根駅伝往路復路両方を青山学院大が征した。都大路の都道府県対抗女子駅伝は宮城が29年ぶりに制覇した。広島での対抗男子駅伝は長野が新記録で征した。中学生、高校生が活躍、抜き役の外国人選手が出てこない楽しめる駅伝である。大阪国際女子マラソンで前田穂南選手が2位ながら日本記録を更新した。
高校ラグビーは神奈川の桐蔭学園が優勝。高校サッカーは青森山田。大学ラグビーは帝京大。ノルディックスキーW杯ジャンプ男子に小林陸侑選手がジャンプ週間総合優勝を果たした。続いてポーランド戦も。女子札幌戦では、伊藤有希選手が今季2勝目を挙げた。テニス全豪オープン車椅子男子シングルスに小田凱人選手が優勝し、世界1位を奪還した。大相撲初場所を照ノ富士が13勝2敗で征した。同率の琴ノ若が大関昇進を確実にした。
写真家・篠山紀信氏死去。私の本棚の写真集「吉永小百合」、世界文化社(1995)は彼の作品だった。万能タレントだった中村メイコさん死去。八代亜紀さん死去。「愛の終着駅」「舟唄」「雨の慕情」など多くのヒットを出した演歌の女王であり、一流の画家でもあった。フランス ル・サロン展5年連続入選は有名である。

('24/1/31)