2月の概要(2023)

2/26の毎日のSunday Columnに戦中徴用工問題が出た。主に韓国側の主張をダイジェストしていた。金の問題ではなく謝れという問題だとあった。賠償について「日韓請求権協定」の第二条では「両国とその国民の間の請求権に関する問題については、完全かつ最終的に解決された」となっているから当然だ。
Wikipediaの「韓国による天皇謝罪要求」には、盧泰愚大統領を迎える'90年の宮中晩餐会で、昭和天皇が「不幸な過去」に「痛惜の念」を伝えたと記している。李明白大統領になってそれが「跪(ひざまづ)いて謝るべき」になり、その頃から韓側の反日嫌日発言がすべての分野に及ぶようになった。この経過から見ると今妥協しても、きっとまた何らかのかたちで韓国が蒸し返してくると思わせる。
日本はたとえ100年かかっても筋を通そう。急ぐ必要は全くない。敗戦からすでに80年近くなり、植民地時代を知っている人間など現役には1人もいない。その現役に「謝れ」を執拗に要求する国民性には付き合いかねる。
北朝鮮が、日本のEEZ内に、米国全土をカバーできるICBM級のミサイルを打ち込んだ。NHK函館の望遠鏡が、落下するミサイルの炎をとらえていた。
トルコのシリア国境に近い位置にM7.8の大地震が発生し、多大の被害をもたらした。死者は2/14朝刊では3.6万名を超したとされている。月末には5万を越した。日本政府ほか諸国家は救助チームの派遣。内戦が続くシリア民衆の救済が問題。
2/4の毎日に、ウクライナ侵略戦の片棒を担ぐロシア民間軍事会社「ワグネル」の解説が出た。ロシア正規軍では国内国外への姿勢上実行できない、「危ない」あるいは「汚い」仕事を担当させる、実質は国家が丸抱えの武装集団と思われる。受刑者が多数採用されている点はすでに報道されてきた。2/10の英国防省発表は、ワグネル中心に東部戦線でロシア軍が前進しているとした。2/14ロシア軍侵攻開始後1年を迎えた。総括記事では、長期戦化と欧米側の援助疲れ、中国のロシア支援などが注目される。
バイデン米大統領が侵攻1年を前にウクライナ・キーウを電撃訪問した。中国から仲裁案が出た。現状維持で停戦と言うから、占領域固定化つまりロシア領化を狙ったものと受け止められる。
NHK BS1スペシャル「ロシアの頭脳が流出する 〜世界のIT産業は変わるのか〜」で、昨年来断片的に報道されている、今では20万とも言われるロシアのIT頭脳の大量流出が、世界の経済技術社会に及ぼす影響について、総括した。ウズベキスタンでの流出頭脳によるIT産業興隆策の紹介があった。第2のGoogleなどという言葉が出ていた。2/14の毎日には、ロシアの高学歴層の大挙出国が取り上げられ、IT関連の1割10万人が国を離れたという政府機関の推計が出ていた。
2/3の毎日は、中国の半導体国有大手工場から、突然一斉に、米国人技術者が消えたと報じた。バイデン政権の中国規制への本腰ぶりが判る。我が国からは半導体製造機械の納入が多いため規制の影響が心配される。解説に中国の超音速兵器実験の成功が裏にあるとあった。実配備されると、旧来の迎撃システムが無効になる可能性がある。
中国の気球が米国を横断し軍事施設に接近、ミサイルで撃ち落とされ、回収された。大型の通信機器を備えたスパイ気球だという。類似の事件が北米一帯でいくつも起こっているという。日本にも飛来。
ミャンマー政変2年となった。クーデター国軍の非常事態宣言は満了期限となったが、さらに6ヶ月延長になった。民主派はストで抵抗。民主派指導者スーチー氏にはさらに禁錮7年が加わえられ、刑期33年になった。ロヒンギャ難民が避難先のバングラデシュにおける虐待を逃れてマレーシア、インドネシアへ密航、ときに難破する事件が発生している。
日銀の次期総裁が植田和男氏となる。マクロ経済学や金融論が専門で東大教授を経て日銀審議委員を7年務めた。
共産党党員が党首公選制を主張したら最も重い除名処分を受けた。今どき公選制でない政党があるとは驚きだった。しかもその我らにはごく当たり前の提言をしたら除名とは、共産党とは怖くて非民主的とのイメージを定着させてしまう結果になったのではないか。
2/1の1週間平均新型コロナ感染者数は全国が約5.0万人。2/12に3万人を切った。2/28で1.5万人。次回(6回目)ワクチン接種は今年秋から冬に実施。
渋谷の東急百貨店本店が閉店した。55年間の営業だった。跡地に地上36階建ての外資系ホテルが入る複合施設の建設が予定されている。ユニクロが先駆けとなったファストファッションやネット通販の普及が、今までの百貨店の商法を時代遅れにさせた。
ヤフーとLINEがZHD傘下で合併した。多角化成功のソニー(売り上げ年8.7兆円)がツートップ体制に入った。楽天Gが昨12月期に3.7千億円あまりの最終赤字(4期連続)を出した。楽天モバイルの大型赤字のため。日産・ルノーがやっと対等出資の提携に移行する。ルノーのEV新会社への日産の出資が予定されている。
三菱重工は国産ジェット開発から撤退する。事業化の目処が立たないため。'08年に事業化を決定して以来15年、すでに1兆円の開発費を使っている。だがまだ型式証明を入手していない。技術力や人材に問題があったと見られる。
2/1のNHKクローズアップ現代は「“安いニッポンから海外出稼ぎへ” 〜稼げる国を目指す若者たち〜」というテーマだった。有資格技能者の海外アルバイトが目立った。オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどが人気で、外国は、有能者出稼ぎを奨励すべく出稼ぎ期間を延長するような施策もやっている。賃金が上がらぬ日本と上がる欧米との比較グラフが、もう待ったなしのところまで来ていることを悟らせる。2/2の毎日夕刊に、退職金15年で700万円減?と出ていた。
2/2の毎日に、NTTの人材流出防止策が出た。GAFAの高い賃金と技術力に引き寄せられ、かってIT産業のトップランナーであったNTTからの人材流出が進んでいる。GAFAそれぞれの社内には、NTT出身者のコミュニティが存在するとさえ言われるとあった。高級技術者、高級技能者引き留めの給与改定には日本の将来が掛かっている。
東京五輪パラ五輪を巡る組織委大会運営局元次長を輪の中心とする談合事件が摘発された。またかという印象と国費を食い散らされる憤り。今後の国際スポーツ大会開催に嫌気を感じさせている。
引退した車いすテニスの国枝氏に国民栄誉賞授与が政府で検討されている。囲碁の中学生棋士:仲邑(なかむら)菫三段が上野愛咲美女流棋聖と対戦、勝利し、13歳11ヶ月と最年少タイトルの記録を更新した。スノーボードW杯ハーフパイプに女子は小野光希、男子は平野流佳の両選手が優勝した。共に3連覇であった。フィギャスケート4大陸選手権で、ペアを三浦・木原(りくりゅう)組が、男子シングルスを三浦佳生(かお)選手が制した。ポーランドにおけるスピードスケートW杯最終戦女子マススタートで堀川桃香選手が初優勝した。女子1000メートルでは高木美帆選手が初の種目別優勝を遂げた。
小説家・永井路子氏死去。大河ドラマ「草燃える」の原作「北条政子」、「炎環」など骨太の歴史小説を書いた。トヨタの豊田章一郎氏が死去。トヨタを世界一の自動車会社に成長させ、日本経済界に貢献した。「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」などで著名な松本零士さんが死去。

('23/2/28)