
- 株価はどのようにして決まるのかはトンと存ぜぬが、アメリカの最近はまさに異常である。10年前の5倍になるのももうすぐという勢いである。ドルの相対価値もどんどん上昇し、円高時の1ドル80円台の頃と比べれば、隔世の感がある。
- 我が国にもそんな経験がある。株価のピークは'89年の終わり頃であった。借金体質の利潤の少ない日本の会社を、なぜか外国の金融資本が見直したためとされていた。私は社員持株会というやつで買い続けた株を今でも持ち続けている安定株主である。バブルの時はあれよあれよと云う間に1000円を遙かに突破してしまった。その株は、はじけてしまった今では当時の1/3ぐらいに下落している。
- 先進国の中で、株価の下落が止まらないのは我が国だけである。国際的に見て、やっぱりその程度の実力であったか。円高が頂点に達したのは'95年である。この年までの数年間に50-60円は値が上がったのだから、窓を開き始めた日本の市場への評価がいかに高かったかがわかる。その有力な指標が万年黒字体質であった。
- 黒字体質は1ドル100-120円台のここ3-4年の間にかなり改善されたかに見えた。だが130円台に戻って元に逆戻りである。円の実勢は110-120円ぐらいなのであろう。差額はマネーゲームの揺らぎなのだ。マネーゲームに使われる指標類を追うと、日本の上下幅は先進諸国の中で一段と大きいのにすぐ気づく。国際的に一番評価が定まらないか、マネーゲームの対象にし易い何かの多い國なのだ。
- 評価が定まらないのは情報公開の遅れ、文化背景の違いなどが主因で、ゲームの対象になりやすいのは、孤立的で後追い行政専門の国家だからである。まだヨーロッパ連合など夢の夢であった頃のイギリス、フランスがゲームに負けて平価切り下げをやったときと似ている。あのころの金融資本に比べれば今は遙かに強大になっているから、日本ほどの実力のある國でも振り回されることとなったのであろう。
- 専門家ではないからカンとしか云えぬが、いよいよアメリカの番が近づいていると思う。私は製造会社育ちなので、製造業で比較するしかできないが、10年ぐらいの間に日米の格差が株価のような10倍近い差に開いたなどとても信じられない。私の株の値段は1/3になったとはいえ、まずは正当な値である。技術力ではもう拮抗している。これから日本政府の努力などお構いなしに、我が国の黒字の積み重ねが加速する。どう見てもアメリカの方が異常である。満を持していた世界の金融資本は、ある時点で、それも近々のある時点で、一気にアメリカ売りに転じるのではないか。
- 皆さん、そろそろ日本買いですぞ。
('98/04/21)