3月の概要(2022)

24日、北朝鮮が弾道ミサイル(火星17号)を発射、最高高度6200kmに到達し、日本のEEZ内北海道沖に落下した。ICBM(射程15000km、米全土をカバー)と思われる。
北朝鮮の歯止めのない軍拡には、我が国も相応の防衛力強化が必要だ。自衛隊増強だけではない。彼らは、国民生活を犠牲にして作り上げた軍備の「正当性」を、国民に見せなければならない時期がいつかは来る。防衛戦では、ウクライナを見ても判るが、国軍以外に頼れる存在はない。国民すべてが小火器をいざというときは使用できるように、日常訓練を義務化するぐらいの決心は必要だ。
韓国大統領選挙で、保守系の最大野党「国民の力」のユン・ソギョル(尹錫悦)氏が48.56%の得票率を獲得し、革新系の与党「共に民主党」のイ・ジェミョン(李在明)氏を0.73ポイントの僅差で破って当選した。尹氏は、冷え込んでいる日本との関係について「ひざを突き合わせて取り組む必要がある」として、関係改善を進める考えを示した。
ゼレンスキー大統領は15日ウクライナ首都で東欧3国(ポーランド、チェコ、スロベニア)首相と会談。24日、G7サミットがベルギーで開催され、中国を念頭に、対露支援に警告を発した。出席の岸田首相は1億ドルの追加支援拠出を表明した。翌25日、バイデン米大統領はポーランドを訪問。
2/28ウクライナとロシアの停戦協議が始まったが1ヶ月経っても進展しない。3/1ロシア軍は首都キエフ包囲の構えを見せ、市内攻撃を警告した。2日までに全土で市民2千人が死亡したという。1日、国連からの発表では近隣国への避難民はこの1週間で100万人に達した。半数がポーランドへ。3/20時点でウクライナからの難民数は330万を超した。月末で400万超。国連緊急特別会合での非難決議は、3日、賛成141、反対5、棄権35で可決された。ベラルーシ、シリアなどが反対、中国、インド、アラブ首長国連邦(UAE)などが棄権。IOCの姿勢転換に呼応するように、IPCが北京パラリンピックからロシアとベラルーシの選手を排除した。
ロシア軍が4日稼働中のウクライナ原発を砲撃、研修設備炎上、全施設制圧。核研究施設も一部破壊。10日キエフまで15km。15日の毎日は、ロシアが西部軍事施設の攻撃を強めていると報じた。16日は「露「無差別」攻撃強める」というタイトル。19日は第一面に「学校砲撃 民間被害拡大 露ミサイル計1000発超」の見出し。同日、ロシア軍は「極超音速ミサイル「キンジャール」で軍施設破壊」と発表。22日は「マリウポリ降伏拒否」の記事。26日毎日夕刊に、露軍が東部支配に方向転換という観測記事が出た(本HP:「ウクライナの歴史(その1)」('22)にその予想をしている)。露軍による行政幹部拉致、住民拉致も進んでいるらしい。
首相は16日、追加制裁処置として露を「最恵国」から外すと言明した。プーチン大統領は平和条約交渉打ち切りで応じた。
16日の毎日は、ウクライナ侵攻では、これまでのような「有事の円買い」が起こらず、今までの「比較的安全な資産」という評価が崩れていることを指摘した。16日118円/ドル、22日120円突破。日本経済の弱さを反映している。
18日、日銀・黒田総裁は4月以降に、物価が目標の2%程度は上昇する可能性に言及した。食品、ガソリンの値上げが目に付く、資源高などの負の要因に基づく「悪い物価上昇」である。22日時点の円安分だけで、もう外貨評価では4%を越している。
LNGプロジェクト「サハリン2」からシェルが、LNGと石油の「サハリン1」からエクソンモービルが撤退を表明。日本はLNGの8.4%をロシアから供給されている。
トヨタ自動車が、取引先の部品メーカーのシステム障害により、国内全14工場28ライン(日野、ダイハツを含む)の稼働を1日間停止した。ランサムウェア攻撃を受けたためという。
22年春闘ではトヨタ、日産、ホンダが満額回答し異例の前倒し決着となった。集中回答日には満額が相次いだ。
3/1新型コロナ感染者数は全国6.5万、東京1.2万、大阪9千。3/10で全国6.1万(アメリカ3/9で3.7万と急減、韓国32.8万で急増中、17日62万を超す)。その後日本は減少傾向だったが、高止まりのまま、3/31に3.3万。3/30週平均が前週を上回り(1.15倍)、第7波が心配されだした。感染力が高いステルスオミクロン(BA.2株)が増加中。3/2のワクチン3回接種者は21.3%、3/6で24.9%(始まってからすでに4ヶ月目なのに少なすぎる。)、3/16で31.9%。16日首相は4回目接種用ワクチンの追加購入を発表。
3/16の23:36福島沖地下60kmでM7.4最大震度6強の太平洋プレート内逆断層型地震が発生した。宮城福島沿岸に1mHの津波があった。死亡3名、負傷207名。東北新幹線が脱線した。全線復旧は4/20ごろ。東日本大震災以来M7以上の地震はこの地域で6回を数える。
最近、霧島火山帯の噴火(桜島、トカラ列島)のニュースをときおり耳にする。27日の毎日は、九州南部の桜島、離島の火山活動を監視する京都大防災研究所・火山活動研究センターの研究を、2面に跨る記事で紹介した。
3/2のノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子で高梨沙羅が優勝、今季2勝目、ノルウェー・オスロでの17戦目にも優勝(通算63勝)。ジャンプ男子で小林陸侑が個人総合で優勝した。高木美帆はスピードスケートW杯最終戦・オールラウンド部門で銀。
北京パリンピックが13日までの日程で始まった。5日、アルペンスキー女子滑降で村岡桃佳が金メダル、スーパー大回転の座って滑るクラスでも今大会2つめの金メダルを獲った。スーパー複合は銀、大回転でまたも金。男子滑降で森井大輝が銅メダル、男子スーパー大回転の座って滑るクラスでも銅メダル。男子20キロクラシカル立位で川除大輝が金。
バトミントン全英オープンで女子複(志田千陽、松山奈未)、混合複(渡辺、東野)、女子単(山口茜)で優勝した。大相撲春場所では関脇・若隆景が初優勝を遂げた。12勝3敗で並んだ平幕の高安との優勝決定戦に勝った。
フランスにおけるフィギュアスケート世界選手権女子シングルに坂本花織が初優勝(230点台)を飾った(ロシア勢(参加排除中)を意識して今後4回転を目指すと言明、3回転と完璧演技を通した坂本をロシアのコーチは時代遅れと冷笑したという。ロシアが参加できない理由、2つの人間性に関わる大誤解(薬による改造と侵略戦争)には何も触れていない。ロシアにはスポーツ以前の問題があることに気付かぬはずはないと思うが。)。ペアでは三浦・木原組が銀。男子シングルスでは宇野昌磨が優勝、鍵山優真は2位。全日本4回連続優勝の宮原知子引退。世界選手権では'15年に銀メダル、'18年に銅メダル、グランプリファイナルでは'15、'16年連続2位、'16年には四大陸選手権を制した。
推理小説(トラベルミステリー)作家・西村京太郎さん死去。

('22/4/2)