十二月の概要(2017)
- 世界GDPの3割をカバーする日欧EPA交渉が妥結した。'19年発効を目指す。問題のクレーム訴訟処理方法は別途交渉となった。EPAとTPP11で日本のGDPは約13兆円の嵩上げになると云う。TPP11はカナダの理解が遅れているためTPP10で先行する可能性が出ている。
- ロシアのドーピングが組織的と認定され、IOCはピョンチャン冬季五輪のロシア選手団の参加を禁止した。プーチン大統領は個人参加を認める発言を行った。
- イスラム国ISの壊滅によりロシア軍がシリアから撤退する。
- 国連のミャンマーのロヒンギャー対策非難決議で日本は棄権した。本HPの「ビルマの歴史」('17)のとおり、旧宗主国イギリスの行動責任を棚上げにした非難など無意味である。
- トランプ大統領は米国大使館をエルサレムに移転する決断をした。日本その他主要国はエルサレムをイスラエル首都とは認めていない。パレスチナを先頭にイスラム各国は反発。欧州主要国はその決断に対する危惧を表明した。パレスチナは和平仲介者としてのアメリカは認めないと宣言。米韓の、B-1戦略爆撃機(グアム基地より飛来)ほか230機を飛ばすという大規模合同軍事訓練といい、今回決定といい、摩擦を拡大する一方のトランプ氏を、そろそろ見限った方が我が国のためだと思うようになった。
- トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定したことに対し、国連総会は無効の採決を行い、圧倒的な賛成(128ヶ国)を得た。日本も西洋諸国同様賛成に回った。トランプ大統領ははその賛成国への援助を停止すると発表。しかし資金援助の多いエジプトやヨルダン、ナイジェリアやエチオピアは賛成した。カナダ、メキシコ、オーストラリアなどは棄権。
- アラバマ州は共和党の金城湯池だったが、今回の上院補選では民主党に取られた。上院はこれで51:49となり、トランプ氏は議会対策にさらに苦慮することとなろう。
- トランプ大統領が議会に送った税制改革法案が上院下院を通った。10年間で約170兆円の減税になり、好景気招来が期待される。'18年より法人税制が35%から21%に引き下げられる。
- 皇室会議で'19/4/30天皇退位、翌5/1改元と決定された。上皇誕生日は休日にならないようだ。
- 国の来年度予算の骨格が決まった。一般会計97.7兆円は過去最大、新規国債発行は33.7兆円で、財政健全化の方向が見えない。
- 年収850万円超の会社員に増税、給与所得控除を受けていない自営業者やフリーランスは減税となる、所得税控除見直し案が与党税制協議会の最終調整で決まった。
- 消費税率10%アップによる増税分を主財源とする、3−5歳児教育無償化や介護士月8万円賃上げを柱とする「人づくり革命」8兆円政府案が固まった。
- 軍関連の日豪地位保全協定が近く結ばれる模様。日英間の協定も打ち合わせ進行中という。読売に護衛艦いずもの空母改造検討が載った。米軍戦闘機F35Bの発着を想定している。F35Bは垂直離陸、短距離離陸が可能のステルス戦闘機だが航続距離が短い、離れ島防衛における米機への給油他のメンテに資するという。日本海にまで中国機が現れる時代だ、相応の用意が必要だ。
- 日本海沿岸に北朝鮮漁船の漂着が次ぎ次と報告されている。日本海大和堆に北漁船がイカの漁撈に大挙出動している。日本の排他的海域EEZだが、北は大荒れの海で違法に決死!的漁業をやっている。松前小島(無人島)では、2w前に点検した時正常であった漁網、生活機材や燈台の太陽電池パネル、発電用燃料油がごっそり盗まれていた。監視船接近により海中放棄処分をしたところを発見された近くの北漁船の犯行が濃厚。次ぎ次と高齢拉致家族の訃報が新聞に出る。正常な人間なら無関心を装うのは限界と判断するはずだ。だが北朝鮮は何も反応しない。
- 8%消費税分のタダ儲けを狙った金塊密輸350kgの容疑で韓国人が逮捕された。日vs北朝・韓がぎくしゃくする一因は、日本人の神経を逆なでする朝鮮人の無法な振る舞いがダントツに多いことにもある。韓国人に関しては、それが「慰安婦」を免罪符としていると勘ぐられている。
- '15年末の日韓合意に対し、文政権の慰安婦問題作業部会は「再燃は不可避」と結論づけ、日本の合意なしに秘密交渉内容を公表した。K.ギルバートの著書(ref.「中韓の行動規範:呪われた儒教」('17))に、「東北大震災おめでとう」という横断幕が、災害直後に韓国サッカー場に掲げられたとあった。何度も書いたが、韓国との交際など無駄だ。相手は、誠意を見せれば見せるほど、次の好意を要求する品性の持ち主である。
- 崔吉城:「朝鮮出身の帳場人が見た慰安婦の真実」、ハート出版、'17の広告が出た。「「強制連行」も「性奴隷」もなかった!!」と言う副題になっている。アマゾン1位としてあった。朴裕河:「帝国の慰安婦」にたいしソウル高裁が1審の無罪判決を破棄し、有罪判決を下した。反日に同調しない言論の抹殺を計るものとして、韓国エリート界に衝撃を与えた。何度もこのHPに書いているが、「慰安婦」は、朝鮮伝統の妓生制度の延長線上にある。妓生は、Wikipediaには、はっきり、「おもてなしのための性的奉仕などをするために準備された奴婢を意味する」と書いてある。
- 広島高裁は四国電力・伊方原発3号機の稼働禁止命令を出した。理由として阿蘇山の火砕流の危険を指摘した。何万年に1回の火砕流で、そんな大噴火が予兆もなしに起こるというのだろうか。たとえ予兆が検知できなくても、130kmの遠方に起こった火砕流が伊方に到着するまでに、従業員は緊急停止のボタンを押す間もないだろうというのか。司法試験を通っただけの裁判官に、高度産業世界に対する判断を任せる制度は、もはや時代遅れで制度疲労を起こしていると言わざるを得ない。
- 東芝とWDが和解した。いがみ合いでもたついた分、サムソンにさらに水をあけられる結果になったようだ。
- 新幹線のぞみの台車に14cmの亀裂が見つかった。発見までに3時間運転をしていた。乗務員は異常に気付いていた。昨今数多くの鉄道事故が報告されている。政府は有識者による対策会議を設置する。
- リニア新幹線工事に対して大手4社が調整談合を行っていたことが判り、強制捜査が行われている。
- 楽天が携帯電話事業に4つ目の会社となって参入する。事業費最大6千億円で19年操業の見込み。
- 東京五輪関係者入場にNECの顔認証技術が採用される。12/24の読売に「IT人材奪い合い」の記事が出た。プログラマー待遇比較でアメリカは年980万円、日本は400万円と出ていた。400万円は周辺とのバランスから来ているのだろうが、世界の流動化したIT技術者の雇用競争に勝つには、明治の頃のお雇い外国人技師に対すると同様の施策が必要だ。ビットコイン急落の記事が出た。投機筋の嫌気から来たという。ビットコイン(本HP:「暗号技術入門」('17))は、「採掘」者だけが新規発行できるから、ダイヤモンド鉱山のようなものだ。他人のスマホやPCを乗っ取って仕事をやらせ、「採掘」者になる悪意のウィルスがばらまかれているという。
- @niftyニュースに、「【スパコン詐欺】ペジー齊藤社長に新たに52億円の不可解公金投入発覚 第二の加計か」という記事が出ていた。彼はすでに助成金4億円超を詐取した容疑で逮捕され東京地検特捜部に起訴されている。斉藤被告が経営に携わるスパコン関連会社にはこれまで国から計約100億円の公的資金の投入が認められていた。
- 数学の超難問「ABC予想(整数論)」の証明論文(京大・望月新一教授)が、発表後の何年もの検証・査証を経て、国際的な数学の専門誌に掲載される見通しになった。
- 国際宇宙ステーションに長期滞在する宇宙飛行士・金井宣茂(元海上自衛隊の医師)らを乗せたロシアのソユーズ宇宙船がカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。
- 将棋の羽生善治が竜王位を奪回し、史上初の「永世七冠」の資格を獲得した。1995年 3月10日永世棋王、1995年 7月8日永世棋聖、1996年 9月25日名誉王座、1997年 8月29日永世王位、2007年 3月20日永世王将、2008年 6月17日永世名人、2017年 12月5日永世竜王。47歳。羽生永世七冠と囲碁の井山裕太棋聖(七冠2度)に国民栄誉賞が贈られる。
- W杯スピードスケート第3戦女子3000mで高木美帆が日本新記録をマーク、この種目の日本勢で初めてとなる優勝を果たした。スピードスケートW杯カナダ・カルガリー第3戦で小平奈緒が女子500m(米ソルトレークシティーでの第4戦も)、1500mと3000mを高木美帆がいずれも日本新で優勝した。第4戦では小平が1000mを世界新で優勝。高木美帆、高木菜那、菊池彩花による女子追い抜きは第1戦に引き続き再びの世界新で優勝。第4戦(高木美帆、高木菜那、佐藤綾乃)では3回目の世界新。
- コロラド州におけるスノーボードW杯のハ−フパイプで男子決勝で第1戦を戸塚優斗、第2戦を平野歩夢が制した、ビッグエアの女子決勝では岩渕麗楽が優勝。ノルディックスキーW杯女子ジャンプ団体に日本は伊藤、岩淵、高梨で優勝した。フィギュアスケート全日本の女子シングルを怪我から復帰の宮原知子が制した(4連覇)。五輪代表は宮原と坂本。男子シングルは宇野昌磨。五輪には彼と田中、羽生。世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級王座を井上尚弥が、世界ボクシング評議会(WBC)ライトフライ級王座を拳四朗が防衛した。
- サッカーJ1で川崎Fが初優勝を飾った。ゴルフ日本シリーズJTカップを宮里優作が制し、本年度賞金ランク1位に登った。日ハムの大谷翔平投手が2.6億円でエンゼルス入団を決めた。ドバイでのバトミントンSSファイナル女子シングルスでは山口茜が、女子複では米元小春、田中志穂組が優勝した。大相撲の暴力問題に、伊勢が浜親方理事辞任、日馬富士は引退勧告相当、貴乃花親方に辞任勧告、白鵬、鶴竜は減俸、理事長給与返納などの理事会としての処分と責任対応処理が行われた。横綱審議会からは、白鵬の横綱らしからぬ取り口に苦言が出た。TVは今場所での張り手、かちあげが12番に及んだと報道した。
- 諸熊奎治氏(京大福井謙一記念研究センター研究員)死去。'12年の文化功労者で、理論・計算化学の功績に対するノーベル賞候補だった。松尾浩也氏(東大名誉教授)死去。'10年の文化功労者で「裁判員」の名付け親。海老染之助死去。染太郎(兄、15年前に死去)と伝統演芸「太神楽師」コンビを組み、民衆に人気があった。東芝の社長、会長を歴任した西田厚聡氏が死去した。氏の時代に東芝はWH買収に6.4千億円を投じたが、それが7千億円の赤を出して倒産し、東芝は儲け頭の半導体事業を売りに出さなければならなくなった。
('17/12/31)