ガラケーからスマホへ
- 携帯電話をドコモのFOMA L705iから、らくらくスマートフォン3 F-06Fに乗り換えた。「今、何処」('99)に書いているように、私のケータイはアナログ式携帯電話から始まり、PHSを経由してFOMAに替わった。FOMAで一度乗り換えて今のL705iになっているから、電話機種としてはこれで5種目である。携帯歴は多分もう20年ほどになる。L705iは日本の携帯電話がガラケーと言われ出す前の製品である。でも中味はガラケーそのものだった。
- 今回の乗り換えは突然の決心ではない。動機の一つは、「春の南西諸島・島めぐりクルーズ」('15)のとき知ったのだが、私のケータイが家内のケータイのらくらくホンF-08Cに比べてえらく電波感度が低いことだった。私はケータイを使うことはめったにない。たいていは家の固定式電話で用を足している。それでも万一の用心に持っているのであるから、辺鄙なところが多い旅行先で「圏外」になっては困るのである。それに気象庁などの災害警報サービスが入らない古物なのだ。二つ目はお馴染みの、と言ってもそれほど出入りしているわけではないが、ドコモ店が百貨店前の好位置に移転し、しかも大きくなって、いやでも目立つ存在になったことである。好奇心をかき立てられて、覗いたら、らくらくスマホ0円と出ていた。年寄り限定で今のガラケーとの交換が条件らしかった。スマホのrunning costがガラケーよりはずんと高いのは知っていたが、本体がタダなら我慢できる。新しもの好きが禍してと云った方がいいだろう、ドコモとは、家内分との2台を契約した。
- いじくるのにもってこいの玩具がやってきたと言う感覚だった。たくさんの機能を一つづつ当たってみる。我が家にはiPadがある。それとガラケーの中間を行くのだろうとは想像していた。でも日進月歩のIT機器だ、何か新しいことがあるのかも知れない。一等最初に感嘆したのはカメラ能力である。画素数810万は、私がこの正月まで愛用していたデジカメSANYO Xacti DMX-C4の倍以上だ(本Webサイト:「3台目のデジカメ」('15))。「1000万画素のデジカメ」('09)には画素数400万で結構と書いているが、日本のメーカーの過剰品質傾向はますます加速して、ガラケーでさえ一昔前の専門カメラを凌駕してしまった。おまけにレンズが外向きと内向きの2通りになっていて、専門カメラではかなり手間な自分撮りがタッチ一つでやれるのだ。ズームだってやれるのだ。iPadを担いで外出し、カメラ代わりに使うヒトも見かけるが、私はちょっと気が進まない。でもスマホならカメラ代わりになる。摂った写真を、今まで通りにPCのHDに移し替えるには、カメラと同じくUSBケーブルでPCに繋げばできるらしい。
- 貰ったカタログには、あちこちに2次元バーコードが印刷されている。バーコードなど小売店の売り子が使うものと思っていたから、自分でコードを開いてみたことがない。調べてみると、日本で最もよく使われている2次元バーコードはQRコードで、'94年にデンソーが開発した。QRはQuick Responseの省略という。スマホにはQRコード読み取りというタッチボタンがあって画面の示す枠内にコードをかざすと、インターネットのアドレスが出てくる。カメラ・ビデオモードでも同じだ。そのアドレスを押すと広告文が現れる仕掛けである。ただし、いちいちdocomo IDのパスワードを要求してくるから面倒くさい。
- 旅行先での「今、何処」は私のケータイに対する基本的ニーズである。スマホはGPS利用により画期的に精度を上げた。現在の新型ガラケーの中にはGPSが使えるものがあるようだが、私のガラケーでは受信基地の位置でしか場所を認識することができなかった。基地の間隔が大きい田舎や山中だったら電波が届いても役に立たない。有料だが、心配なヒトの居場所を検索して地図に表示するイマドコサーチがある。呆けてきたら家族に使って頂くソフトである。それから海外。FOMAの海外使用は結構面倒くさい手順を踏まねばならなかった。スマホでは「渡航先でも、日本でお使いの携帯電話番号で発着信でき、いつも通り電話帳からの発信も可能。」と書いてある。
- テレビは地上波だけ、BSやCSは入らない、ラジオはNHKも民放も入る。Google Playには対応せず、Google Playからアプリをダウンロードできない。BSやCSを見るには、そのNOTTVなるソフトが必要。ラジオ民放用のソフトrajiko.jpはGoogle Playのものだが、なぜかプレインストールしてあった。また、GmailやGoogleマップそれにU-TubeといったGoogleのサービスにも対応しない。インターネットでGoogleに繋ぐとメニューに出てくるが、そのU-Tubeをクリックしても、ニュース動画程度で、こちらが欲しい検索画面は出てこない。しかしドコモ本来の検索画面から動画を見ることはできる。問題は検索可能な動画の数である。
- 私の現役最後の頃の新聞を賑わせたソフト開発は自動翻訳であった。文字からの自動翻訳はもうとっくに実用化時代に入っている。難しいニアンスに富んだ言い回しを使わなければ、PCの無料サービスでもなんとか意味が取れる程度になっている。口頭質問にも対応するようになった。Googleの検索ページにマイクのマークがついたのはいつ頃からであったか。言葉を文字にして理解をしてから返事するのだろうから、たいした技術だと思う。スマホにも言葉を聞き分けるソフトが入っている。その中の「はなして翻訳」「うつして翻訳」はいまだ使う機会は無いが面白そう便利そうである。
- 英韓中のほか目の前に居るヒトとならドイツ語フランス語からタイ語インドネシア語まで合計10カ国語をスマホを見せつつ会話できるというのだ。うつして翻訳は韓国では大いに活躍しそうである。「しゃべってコンシェル」「メール翻訳コンシェル」のコンシェルはよろず相談うけたまわりぐらいの意味だ。私には馴染みのない言葉だったが、最近おもてなしで紹介されるようになったホテルのコンシェルジュと同根だろう。と思って検索したらコンシェルジュを簡略化した日本語だと出ていた。TVなどで、コンシェルジュの腕が、宿泊客ことに外国からの宿泊客獲得に、威力を発揮するという解説を聞いたことがある。
- このスマホには有料のソフトがいくつかある。お試し無料期間があって当面は無料だが、その内に料金を支払うかどうか決めねばならぬ。ざっと見た限り、また試した限り必須のソフトは有料に入っていない。今は基本プランが国内通話のカケホーダイプランで、それにらくらくスマートフォンの方向けのらくらくパックという200MBという定額小容量データ通信がひっついている。
- LTEによるデータ通信は、画像の授受のあるインターネットを使ったりするとたちまち高額につく。ただしWi-Fi(無線LAN)が使えればその費用だけですむ。我が家にはだいぶ以前から無線LANを備えているから、その電波の届く範囲でなら(案外短くて、広くもない我が家の一番奥には届かず、そこではLTEが必要になる)、LTEのお世話にならずにすむ。スマホは始めからドコモ店のWi-Fiとは交信可能だった。我が家の外に出て周囲を散歩すると、コンビニの近所ではドコモのこの公衆回線(有料になるケースもある)に繋がることが判った。それから従来の経験で、日本のホテルはまず何処でも無料のWi-Fiを行っていると知っている。らくらくパックは我らには不要のようだ。
- 有料サービスに入るとすればケータイ補償サービスぐらいかなと思っている。私は保険にあまり加入していない。このWebサイトに「がん保険のカラクリ」('13)がある。いい年になったら、もうがん保険は掛けるなと言う主張である。それをあらゆる保険に拡張解釈しているわけだ。でも旅行保険、レンタル保険は掛けるようになった。先日の「京都から丹後へ」('15)では、レンタカー契約の時保険を掛けたが、車体を擦ったためにこの保険が生きた。家内はバッグを丸ごとやられたことがある。カードも財布も入っていた。盗まれなくても洗面器か風呂で水を被ることもあるケータイだ、保険を掛けても良いと思う。
- 今度のスマホは盗難悪用防止のために二重ロックが可能になっている。FOMAにもあったかも知れないが、一つはSIMロック、もう一つはスマホを開ける時のロックである。SIMロックは電源を入れる時だけパスワードが必要になる。頻繁使用の平素は電源のスイッチを触らないから、意図的にスマホを隔離的状態にする時に有用である。
('15/5/24)