正月の概要(2014)

タイのタクシン派(現政権)対反タクシン派の騒乱が昨年秋以来続いている。反タクシン派の総選挙実力阻止、爆発騒ぎ、警察や軍による強制排除、司法の介入憶測など不穏な情報が入り乱れている。
安倍首相が中東のオマーンのほか、コートジボワール、モザンビーク、エチオピアのアフリカ3国を歴訪した。日本の国連安保理復帰への協力呼びかけ、諸種の経済協力関係の樹立が主な目的という。モザンビークでは700億円の支援など、各国にお土産をばらまいている。中国の向こうを張るのはいいが、財政赤字の解消を優先させるべきだ。昨年11月の日本の経常収支が6千億円に近い赤字になった。貿易・サービス収支が1.4兆円に近い赤字であるためである。この傾向が一時的なものなのか今後も続くのか心配だ。25日インド首相との会談で、2089億円の円借款供与を表明した。インドネシアに対する借款1430億円供与は昨年12月に報じられている。
トルコが28日政策金利を7.75%から12%へと大幅に引き上げた。アメリカの金融緩和縮小に対応する通貨リラ防衛とインフレ抑制が狙い。これほど大幅ではないが、他の新興国でも利上げが行われる。「安全通貨」円の為替相場は上昇し始めた。
1/6の毎日の余録に、尖閣諸島着陸を目指した中国人熱気球が成功していたらどうなったかが載っていた。日本側が不法上陸で逮捕するが、中国ももちろん上陸して奪回を試みる。気球が尖閣を目指して飛んでいることは中国側は承知していた。彼らが実力行使の機会を狙っていることは明らかである。
朝鮮人テロリスト安重根の「安重根義士記念館」が伊藤博文暗殺現場の中国黒竜江省ハルビン駅に開館した。呉、黄、石:「日本人の恩を忘れた中国人・韓国人の「心の闇」」、徳間書店、'14の大きな広告が読売新聞に出ていた。三省堂の新書コーナーを回ってみた。反あるいは嫌中韓の書籍が10冊はあったのではないか。親和を説く書籍もあるが、数は少ない。かの2国とは付き合いようがないという認識が日本全国に広まっている。中国製毒餃子事件の判決は無期懲役であった。反日運動デモでは日系商店や工場への加害は犯罪でないと騒いだが、餃子事件については中国司法は理性的であった。ただし中国法廷は被害国・日本には一切触れなかった。
読売の解説記事・政治の現場「見えない戦争」はネット戦争を取り上げている。21日のテーマは「中国通信大手の「裏の顔」」であった。本Webサイト:「十二月の大要」に、「中国「百度」社製の日本語入力ソフトBaidu IMEがスパイ類似行為をやっている。」と載せている。日本の公共機関や先端産業会社は、中国系製品に防諜への危機感を持たねばならない。1/24読売は、韓国動画ソフトGOMプレイヤー更新の時に、ウィルスを忍び込ませ、データを韓国サーバーに送信する仕組みが暴露されたとあった。高速増殖原型炉「もんじゅ」が被害を受けている。
領海問題で紛糾している南シナ海(対フィリッピン、ベトナム、マレーシア)に、中国が今月から他国の漁船が操業する際に許可の取得を義務づけたことが分かった。昨秋の東シナ海(対日本)防空識別圏設定に続く挑発的行動である。
エクアドルで日本人新婚夫妻が強盗に遭い、夫は射殺、夫人は重傷を受けた。強盗団と組んだ流しタクシーの仕業と見られている。現地政府は2千万円の賞金を掛け、犯人逮捕に自信を見せている。1/22毎日の夕刊のトップに、中南米の強盗事情が載った。警察とまでは書いてなかったが、従業員とグルで「特急誘拐」に掛ける。日本人旅行者はことに危ないという。ブランドもの、光り物の装身具などは目を付けられやすい。ブラジルのサッカーW杯に出掛けて、空港でもう泣かされるようなことの無いようにとあった。
1/22夜、テレビ朝日でニュースキャスターと宮城県の村井知事とが対談していた。津波対策防潮堤が話題であった。東北太平洋側に今8000億円かかる防潮堤が築かれようとしている。テレビは耕作放棄の無人島の狭隘な農地を守る防潮堤とか、住民が主産業の漁業の継承に差し支えると反対する背の高い防潮堤などが出ていた。後者の場合、リアス海岸の僅かの平地に、幅何十mかの防潮堤が県により計画され、住民がいなくなってカモシカの運動場になると住民は猛反発していた。県と国の二重投資も指摘してあった。とにかく宮城県は、安全対策という錦の御旗を振れば、ゼニは無限に出てくると錯覚しているような印象だった。東北に次の津波が襲うのは100年後だと云うのが定説だ。今その8千億円は、近々と予想されている首都直下地震とか南海トラフ大地震への対策に用いるべきである。
毎日に、東電が社員やその家族に、原発避難賠償の返還請求をしていると載せた。請求が3千万円を超える場合があるという。政府の避難住民に対する支払いは1千万円ほどと新聞に出ていたことがあった。原発事故に対する責任は大なり小なり国民全部が負わねばならない。我々は電気料あるいは国税の形で支払うはずだ。だが被害者もかっては受益者であったのだから、「焼け太り」と思われぬ程度にしてほしい。都市住民から見れば1千万円のオーダーは少々多すぎるという感覚だ。
1/6の毎日に、琉球新報の辺野古埋め立て承認をした知事への批判を紹介していた。私も野田政権中は絶対反対であった知事が、安倍政権で豹変した事実に、悪意ある2枚舌を感じる。沖縄県名護市長選で自民推薦候補が、米軍普天間飛行場の辺野古移設受け入れに反対する現職の稲嶺進氏に敗れた。移転が市民に了承されていた時期があったが、鳩山元首相がすべてのコンセンサスをぶち壊し、収拾の付かない沖縄を作ってしまった。
東京都知事選挙立候補者がほぼ出そろった。元厚生労働相の舛添要一氏、元航空幕僚長の田母神俊雄氏、前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏らである。さらに。元首相細川氏立候補の噂(毎日新聞)が出た。2-3日遅れで、読売もそれを報じた。細川氏は反原発で、同じ路線の元首相小泉氏と1/14ツーショットで記者会見した。小泉氏は全面支援を公言。民主党は勝手連的支持を決めた。読売は細川氏の負材料を詳細に並べ立てた。自民支持の舛添氏を擁護する意図が見える。自民は原発問題を論点にしない方向という。安倍首相は外遊先から牽制の談話を発表した。
読売は16日の2面半分を使って、30年前の佐川急便1億円融通問題を詳細に蒸し返した。細川首相辞任の理由になったのは事実だが、事件性があったとしてももうとっくに時効の30年昔の話である。自民党援護は自由だが、桝添氏にも女性問題や政党転々の問題といったすねの傷がある。反原発一色化を逃げたい意向だろうが、暴露合戦の引き金になりかねないやり方だ。読売は、1/17には、細川氏が五輪に反対かのように書いた。よく読むと五輪より原発の方が重大問題だと云ったとある。五輪開催には都民大半が賛成なのだろうから、反細川の悪意に満ちた記事だと云えそうだ。国政と地方政治を混同してはならないという主張がある。だが、首相を直接投票で選べない日本では、東京都知事が一種の首相選挙の代わりとなっていると思っていいのではないか。東京の経済規模は全国の1/5で、都だけで韓国全体を上回るのだ。各氏とも無所属で立候補する。1/23選挙スタート。
次期経団連会長に東レの榊原氏に決まった。炭素繊維事業展開に手腕を発揮した人物という。サントリーホールディングスは、バーボンウイスキー「ジムビーム」などで知られる蒸留酒世界第4位の米最大手ビーム社を約1.7兆円で買収する。これでサントリーは、世界の蒸留酒メーカーで売上高3位へと上がる。ソフトバンクによる米携帯電話大手スプリント・ネクステル(現スプリント)の買収(約1.8兆円)に次ぐ規模。
政府は耐性インフルエンザ・ウィルス対策に国産の新薬T-205(富山化学工業)の備蓄を決定した。在来のタミフル等に耐性のウィルスが出現したため。中国の鳥インフルエンザがじわじわと拡大しつつある。
呉沖で海自艦と釣り船が接触し、釣り船が転覆、死者が出た。マスメディアは釣り船の生き残りの証言を中心に、海自艦が加害者のような発言を繰り返した。助かった釣り客から見れば、原点座標が釣り船にあるのだから、海自艦がぶっつかってきたと見えるのは当然だ。それに操舵室を知るものなら、レーダー、GPSが位置速度を記録していることは常識として知っているし、いずれそのデータが出てくると思っている。一方的に軽薄な犯人憶測発表をする度に、マスメディアの信頼が揺らぐことを、新聞屋やTV屋は忘れてはならない。
八日市市の三菱マテリアルの半導体ウエハーシリコン製造工場のトリクロロシラン熱交換器が解体修理中に爆発し、5名が死んだ。
横浜地検川崎支部(川崎市)から逃走した集団強姦、強盗の容疑者(20歳)が2日後身柄を確保された。警察は4千人を動員した。容疑者逃走を支援したグループが浮かび上がっている。
第34回毎日経済人賞に日立の川村会長とダイキンの井上会長兼CEOが選ばれた。ダイキンの、ロータリーコンプレッサーとインバーター技術の家庭用エアコンの中国進出は、NHK SPでも取り上げられたことがある。エアコンへのこれらの技術の取り入れは世界最初であったと思う。我が家のダイキン製エアコンは設置以来40年にわたって無故障で稼働した。もとは大阪の中小企業の1つであったと記憶する。
NHK SP:「アルツハイマー病をくい止めろ!」はアルツハイマー病家系の追跡から原因タンパク質(アミロイドβ)が同定され、発症の25年前からすでに脳の海馬にその物質が蓄積され始めることが発表された。脳細胞破壊の真の犯人はそれより誘起されるタンパク質・タウであるとも突き止められた。進行を食い止めるための医薬(英国LMTX)や予防運動により海馬を鍛える方法(国立医療研究センターの運動療法)が開発中であり、予防出来る病になりつつあると報告した。認知症患者(7割がアルツハイマー病患者)に対する1人あたりの累積社会的負担は、他の病気例えばガンよりはるかに(3−4倍)と多い。我が国の認知症患者数は約460万人('12年)だが、'50年には1000万人になると云われている。国家経済の破綻に繋がる由々しき問題だ。九大医・清原教授の元には久山町4000人の長年の健康追跡調査がある。世界有数の疫学記録と云われる。それによると65歳以上で'92年1.8人/100人であったアルツハイマー病患者が'12年には12.3人となった。ライフスタイルことに食の欧米化が原因とされている。
医療技術や医療システム病院システムの輸出や開発の話が頻繁に出るようになった。1/21の読売に「微小がん治療器 開発支援」の見出しで、高精度に患部に放射線を照射する装置の開発が取り上げられた。医療設備とか分析設備は国の水準を示す時代の最先端技術である。かって日本の電子顕微鏡は世界市場を制覇していたほどだ。今日の劣勢はなぜか。日本の放射線治療機器の市場占有率は1割程度と云われる。
1/30の毎日、読売は共にトップ記事として、理研・小保方(おぼかた)晴子氏らによる第3(ES、iPSに次ぐ)のマウスからの万能細胞(STAP(Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency; 刺激惹起性多能性獲得)細胞)作成の成功を報じた。人間への応用が出来れば、再生医療の画期的な発達に繋がる。我が国における幹細胞関連記事が最近多くなった。
サッカー本田選手のセリエAミラン入団が大きく報じられた。高梨沙羅がW杯女子ジャンプ単独最多の14勝目を北海道で挙げた。続いて15勝。蔵王に場所を変えて16、17勝。17勝は日本人ジャンパーとして初。W杯男子ジャンプでは41歳の葛西選手が通算16勝目を挙げた。都道府県対抗女子駅伝では京都チームが通算15勝目を挙げた。野茂氏ほかが日本の野球殿堂入りを果たした。長嶋、松井氏が国民栄誉賞に輝いたとき、なぜ野茂氏を越してと疑問に思っていた。野茂氏は我が国の野球を大リーグに認めさせた最大の功労者である。1/23、7年契約・全161億円で、田中将大投手のヤンキース入りが報じられた。
淡路恵子さんが死んだ。存在感のある女優であった。徹子の部屋で追悼のため過去番の再放送をした。若手の時代から一昨年まで何度も出演していた。彼女は長期にわたってトップ女優であり続けた。元陸軍少尉・小野田寛郎氏が91歳で死去した。軍命を奉じ敗戦が伝わらぬままに、フィリッピン・ルバング島に30年間潜伏した。

('14/1/31)