
- 試験前週になったので、いつものように学生どもに内容を発表する。これだけ云えばレポートと同じと云えるほど懇切丁寧なつもりである。毎回そうしているが、結果はたいてい65±30ぐらいで3割ぐらいは赤なのである。だからおまけを出す。染料化学であるから色々捻れる。今年のおまけはお歌にした。「茜さす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」額田王の傑作は茜と紫で4点それに恋歌だから更に2点計6点、「ちはやぶる神代もきかず龍田川からくれないに水くくるとは」は、からくれないとくくる(染める)があるから4点と計算する。さてもうすぐ正月だから百人一首よりの引用に限定しようナ。いっぱい染色に関係ありそうな歌を覚えてこい。ただし加点はおまけ外が60点以下にたいし最大20点とする。
- 覚えられそうもない奴は自作でこい。自作は創作だから好いのには倍与える。例えば「久々に着物姿の紅葉道カロチノイドにアントシアニン」とやれば紅葉と色素名二つだから3x2x2=12点貰える。創作に対してはおまけ以外が60点以上でも配慮する場合がある。同じ歌はいかんよ。その時は偏見と独断で片方を切る。単語並べただけでもいかん。ちゃんと意味が出るようにナ。さて来週はどんな狂いうたが私を喜ばせてくれることやら。気に入ったのが出たら話題に載せます。著作権は認めるがおまけ点を払う以上は無償使用権は頂いたと理解するからナと言ってあります。得点に数えられなかった者の作品には手を付けないこととします。
- 何しろおまけが好きな人種なのである。私もおまけ好きなのでそこが合うらしい。今度の授業評価アンケートで結構高得点だったのはおまけ戦術に学生諸君が弱い結果と看破している。ともかく、こちらは学生を諦めさせないために色々手を打つのである。
('94/12/11)