交通違反で捕まる

この春に定年退職し官舎を引き払って関東の我が家へ引っ越した。今日はそのときのお話です。
何事も予定どうりには行かぬもの、引っ越しなどことにそうなのは分かっていたけれどもやっぱりそうなって、出発は午後もおやつの時間になってしまった。荷物に合わせてこちらも我が家に到着しておらねばならぬ。長距離の自動車旅行である。中継点に大阪のホテルを予約した。
四国の高速道は車もまばらで快適である。万年赤字のことはある。幹線道を走る車の利用料に負んぶしていると思うと何か申し訳ない気がするが、これからは私も関東人に戻ってそのいらいら幹線道の利用客になるので、チャラということになる。皆さん、せいぜい地方の高速道を走って車の楽しさを味わってください。もっともあちこちが片道1車線の対面通行で80km/hの制限があるからそれほど快いとは云えぬかもしれません。
この速度制限がくせ者であった。淡路島で捕まったのである。片道2車線で104km/hだから速度制限違反だと交通切符になった。たった4km/hのオーバーで、前にも後ろにも車が見えない道路でちょっとおかしいのではないカエとパトカーのお巡りさんに云ったら24km/hのオーバーだという。この淡路島の高速道は片道1車線の場所も2車線の場所も全部80km/hに制限しているのだそうだ。四国に長く住んだといっても分かっている高速道は伊予あたりだけだから同じに思っていたのが運の尽きであった。交通標識に気づいたのはそれから後である。
お巡りさんは人の良さそうなお方で「免停でなくてよかったですね。」といった。25km/hを越えると免停だそうである。本当は120km/hぐらいの時もあったらしいが、速度が下がるときまで計測しなかったらしい。ともかく15000円の余計な出費であった。忌々しかったが、ただ一つほっとした瞬間は職業を聞かれたときである。私は胸を張って「無職です。」と答えた。伊予はまだ飲酒、当て逃げが、先生の場合は、新聞種になる土地柄である。人の模範にならねばならぬ人と云う通念が生きている地域であった。関東では今はどうなっていますか。

('97/05/01)